共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
自分発見ができる子どもたちを見守ります

共愛学園中学校通信 No.03 発行(教頭)

文章 中学教頭 阿部 智
~福祉講演会より 5月11日(金)~
今年の福祉講演会は、地元前橋市上増田出身のパラリンピック水泳メダリストである「奈良恵里加」選手をお迎えして、その生い立ちから、メダリストへの道、また2020年東京大会向けての挑戦など、大変貴重で心を動かされるお話をして頂きました。また実際にメダルを見せて触らせてくれました。 
奈良選手は出産時に脳性まひの障害を負いました。1歳になっても寝返りが出来ず、2歳になってもハイハイが出来ませんでした。そして機能訓練のため「整肢療護園」で辛く苦しい機能訓練を受けたのです。しかし、お母様は自身でわが子を育てようと療護園を退園させました。4歳で、お母様の手につかまり足が1歩前に出た時には家族皆で泣いて喜んだそうです。地元の小学校や中学校では辛いいじめも受けましたが、家族や妹弟そして友人や先生に支えられ、健常の人と同じ高校に進学しました。
奈良選手と水泳との出会いは「リハビリとしての水泳」でした。小学生の頃、浅い5mプールでゴールして紙のメダルをもらいました。この時「努力すればかなえられる夢がある」と気付き、この経験が「パラメダリスト奈良」のスタートでした。高校卒業と同時にリハビリを兼ねた障がい者スポーツ水泳競技に本格的に取り組みました。そして、市、県、関東、そして全国の大会で記録を伸ばしました。国体優勝を機に世界を目指すようになり、国際大会での実績により、初めて2000年シドニー大会に出場することが出来ました。この大会と2004年のアテネ大会でメダルを獲得できました。2008年の北京、2012年のロンドンにも出場しましたが、メダルには届きませんでした。2年前のリオ大会は出場を逃したのですが、自身の水泳競技の集大成として2020年の東京大会を目指しています。
お母様の「歩けるようになって欲しい」その思いだけで習わせてくれたのが「リハビリのための水泳」でした。
その小さな水泳との出会いが、大きな夢の出会いのスタートとなったのです。そして奈良選手からは、「障がいがあったとしても、また短所や苦手があっても、自分の小さな長所を見つけ、それを夢につなげることは誰にでも出来る」と励ましを貰いました。大変励まされた1時間でした。奈良選手の活躍をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

~これからの予定~ 必ず確認しましょう
  5月19日(土) 中学校保護者会 1h授業 2h授業参観 3h携帯安全教室 4h学級懇談
     22日(火) 中間テスト
   23日(水) 中間テスト
   26日(土) 休業土曜日  ※学校説明会(本校)
 5月28日(月) 中3ハワイ修学旅行~6月1日(金) 
         ※教育実習開始~
 6月 2日(土) 授業土曜日   ※中3は家庭学習
    3日(日) 第一回英検一次試験
6月 6日(水) 花の日礼拝 ※中3・宗教委員は午後に施設訪問となります。
    8日(金) GTV撮影「私立中学校通信」
   14日(木)、15日(金) 中1フレッシュマンキャンプ/中2尾瀬キャンプ
               ※中3は通常授業
16日(土) 休業土曜日(23日土曜日と交換)
 修学旅行・キャンプに向けて:修学旅行・キャンプは単なる遠足や旅行ではありません。校外で学校生活を送るという姿勢で取り組みましょう。

~Gセミナーより 5月9日(水)~
共愛学園では2015年度から、中学から高校までの全校生が一つのテーマを「グローカルな視点」で学ぶGセミナーを実践しています。Glocal(グローカル)とは、Global(グローバル)な視点で物事を考え捉え、自分達の出来ることを身近なところ、Local(ローカル)から実践しようという取り組みです。このセミナーでは、外部の講師の他に、留学経験のある現役共愛生や海外生活経験のある学内の先生方など、実に様々な方たちによる講演が行われ、ワークシートを用いて自分自身に関連付けながら学んでいます。
5月9日(水曜)は,今年度1回目のグローカルセミナー(Gセミナー)がありました。日本YWCAの山口慧子さんをお迎えし,『知ってみよう!出会ってみよう! ~ 私たちは未来の力~ 』と題して,講演を聞きました。これまでに出会った多くの人から7人を書きだし,その人たちと無人島で過ごすことになったら・・・とワークをしながら,私たち自身がこれまでに出会った人のことをおぼえ,「多様性」や「人権」について考えました。

   ユニセフ募金(5/1~5/10) 今年は20件で合計3,676円でした。ご協力ありがとうございました。

~前橋市春季中体連その他競技結果~ 
体操部   団体優勝 小林あやの3c 豊田未来3b 矢内琴葉3a 星野彩1a
跳馬第3位:豊田未来3b
陸上競技  2年男子100m優勝:大渕空良2a
      共通男子800m第4位:戸丸智裕3b
4×100mR第8位:瀧澤拓矢2a 大渕空良2a 戸丸智裕3b 根岸将大3a
1年女子100m優勝:松井咲妃1c
2年女子100m第4位:原田果歩2b 共通女子200m第5位:原田果歩2b
4×100mR第5位:岩崎杏柚3c 原田果歩2b 松田樹里2a 依田莉莉花3b  
バドミントン男子団体第3位:戸部耀大3a 折原宙3b 小野澤瑠都3a 齊田明日輝2a 若林広樹2a
男子ダブルス第3位:戸部耀大3a 折原宙3b
ゴルフ   第30回群馬県ジュニアゴルフ選手権(兼)関東ジュニアゴルフ選手権群馬県予選
      12-14歳 男子の部 第2位:小屋将一郎3a   

~中学校アッセンブリーから 5月2日(水)~ 

「イースター礼拝を体験して」
1年b組 澤口 千晶
私は初めてイースター礼拝を体験して、「イエス・キリスト」の復活に驚きました。イエスは一度死んでしまったのに、生き返りました。私は、イエス・キリストが復活したのは、たくさんの人々に愛されていたからだと思います。ペトロというイエス・キリストの弟子は、イエス・キリストを裏切りました。そのことを後悔し、復活をとげたイエス・キリストに全ての罪を打ち明けました。そんなペトロをイエス・キリストは快く許し、ペトロに新しい仕事をあたえるという救いの手を差し伸べました。
礼拝では「熊本地震」のことも聞きました。二年前におきた熊本地震ではとても強い揺れが発生し、亡くなってしまった方や、ケガをしてしまった方が大勢います。また、今でも、仮設住宅に住んでいる人がいます。私は一度、駅で募金を呼びかけている人がいたので、募金をしたことがあります。少ない額でしたが、たくさんの人が募金をすることで、一つの町を救うことが出来るのだと思います。
イエス・キリストも募金に協力した人の中に、違う宗教を信じている人がいても、「誰かを救いたい」この気持ちは同じだと思います。この気持ちは誰でも、みんな持っているのではないでしょうか。「募金をしたいけどお小遣いがたりない」と思っていても「募金をしたい」「誰かを救いたい」この二つの
気持ちを持つことが大切だと思います。例えば、「お金があまっているから、募金しよう」と思って募金しても、それは意味のない募金だと思うのです。「あまったから」というのを理由に募金をしても、してもらった側は、あまり嬉しく思わないのではないでしょうか。イエス・キリストは、「救いたい」という気持ちがあれば十分だと言うのではないでしょうか。私は今後、気持ちを大切にしながら行動し
社会に貢献できる人になりたいです。

「イースター礼拝」
                               1年c組 小平 愛
 四月二十日、私は入学する前からずっとこのイースター礼拝を楽しみにしていました。キリストの復活を喜び、賛美歌を歌い、聖歌隊の清らかな歌声、オルガンの心地の良い音色を聴く礼拝を実際に体験できたことがとても嬉しかったです。イエス様は、人々に見捨てられた存在として十字架の上で処刑されてしまいました。イエス様の生き方に人々の人生が変えられ、新しい命を発見させられました。私達にとってイースターというのは、クリスマス以上に大切なのではないかと思います。クリスマスは、イエス様の誕生を祝う祭りだけれど、イースターは、十字架の上で処刑されてしまったイエス様の復活を祝う祭りです。何故、イースターでは卵が使われるのか、何故、イースターの時には卵に色を塗るのか不思議に思っていました。イースターに卵が使われている理由は、卵からヒナがかえるように、イエス・キリストも死からよみがえったということ、また卵に色を塗るのは、元々、イエス様の十字架を想って血を表す赤色を塗っていたことがわかりました。その後、だんだんと青や黄色で模様を描くようになり、毎年この行事が世界で楽しまれています。
私は、今までイースターという意味をわかっていませんでした。今回、イースター礼拝を受け、キリスト教で最も重要な行事とされている意味を知り、また一つイエス様について知ることができ、興味を
持ちました。今まで特に意味を知らなく、ただなんとなく楽しんでいた行事でも、様々な意味があることを知れば、より興味深く、そして楽しくなります。私は、これからもキリスト教に関わる行事一つ一つの意味を知り、一つ一つの行事を大切に過ごそうと思いました。

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