共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
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共愛学園中学校通信 No.15 発行(教頭)

文章 中学教頭 阿部 智

~第127回、中学第71回卒業証書授与式が挙行される~
3月14日水曜日、共愛学園第127回・中学校71回卒業証書授与式が挙行されました。共愛学園ではほとんどの式典が礼拝形式で行われます。卒業式もハンドベルの演奏で中学3年生が入場すると、いつもの礼拝のように、オルガン前奏と頌栄そして宗教主任によるお祈りから式が始まりました。中学3年生一人ひとり(総計70名)に校長先生から卒業証書が渡され、続いて共愛学園賞6名・皆勤賞7名・精勤賞5名・私学協会賞1名にそれぞれ賞状と記念品が渡されました。告辞では校長先生からによるペトロの手紙4章10節から「愛をもって互いに仕えなさい」と題してお話があり、共愛学園中学でのお互いに学んだ「神様に選ばれて共愛学園で共に喜び、共に学んだ経験」を生かし、聖書の教えを実践して、高校へ行っても他の中学校から来た仲間の「良き友」となるよう励ましてくれました。また、気持ちのこもった3年生による合唱「巣立ちの歌」が披露され、先輩への感謝を述べた在校生2年b組齋藤乃愛さんの送辞、そしてたくさんの思いを込めた3年a組大原美絃さんの答辞と続きました。そして最後は参列者一同で「ハレルヤ」を歌いました。

~新年度の日程~必ず確認しましょう
   春休み      3月21日(水)~4月8日(日)
   始業式      4月 9日(月)8時30分  旧HRに登校
               →始業式後  新HRにて放課 10:30頃 終了予定
   入学式      4月 9日(月)午後1時より
オリエンテーション 4月10日(火)・11日(水)・12日(木)
   実力・月例テスト 4月12日(木)(5教科1~5h)部活訪問(6h)
            4月13日(金)中学新入生歓迎会(5~6h)
4月14日(土)休業土曜日

~先輩の話を聞く会~
2月22日(木)6h、中学2年生は恒例の「先輩の話を聞く会」を実施しました。今年はこの「先輩の話を聞く会」の前に、LHRや総合学習の時間(毎月曜日)を利用して高校各コースの授業参観を実施しました。英語科と普通科またそれぞれの特進コース・進学コースの授業を参観して、共愛学園高校の雰囲気や高校の勉強に触れてみました。さて22日(木)当日、中学校の先輩を主に各コースの高校生が各クラスでグループに分かれて、クロッキー帳を利用したりしてオリジナルなコース紹介をしてくれました。中学2年生も真剣に先輩の話を聞いていました。そして2年生は中学3年に向け、高校進学を意識して頑張って欲しいと思います。

「2017年度共愛学園中学英検取得状況」
英検2017年度取得状況(重複はありません)
2級:3人 準2級:23人 3級:46人 4級:49人
◎第29回関東中学校ゴルフ選手権春季大会 男子個人の部
    第3位 小屋将一朗2a(全国大会出場)
◎第15回全日本タンブリングダブルミニトランポリン競技
    女子15~16才優勝 木村彩菜2a

~お米試食会(布施川さんをお招きして)~
 3月5日月曜日の4限、中学1年生は布施川さんをお招きして恒例のお米試食会でカレーライスを皆で食べました。自分が7月に田植えをして、11月に稲刈りをしたお米を感謝して頂きました。布施川さんはご挨拶で今回のお米は全く無農薬で大切に育てたと話してくれました。ありがとうございました。

~送別会行われる~
 3月9日金曜日の午後、中学校委員会プロデュースによる3年を送る「送別会」が行われました。まず
在校生各クラスがダンスを中心としたパフォーマンスがあり、続いて先生方のビデオメッセージが流れました。やはり3年間だと実に多くの先生方に教科等でお世話になったことが分かりました。
続く「思い出ビデオ」では多くの3年生が思い出に浸ったり、いろいろなことがあった3年間でしたが、ひとコマそれぞれの表情には、確かにこの共愛学園中学校で共に学び、笑い、そして励んだかけがえのない日々がそこにあったことを確かめることが出来ました。3年生にはこれからも中学校で育んだことを基に高校生活に励んで欲しいと思います。また在校生には続く新入生を迎えるたって「良き先輩として」準備をして欲しいと思います。

~第127回、中学第71回卒業証書授与式より「答辞」~

答辞
長く厳しかった冬もようやく終わりを告げ、窓から見える景色からも春の訪れを感じられるようになりました。この佳き日、私たち卒業生はそれぞれの夢を胸に抱き、この共愛学園中学校を巣立ちます。御来賓の皆様、校長先生をはじめ諸先生方、在校生の皆様、本日は、私たちのためにこのように盛大な卒業式を挙行していただき心よりお礼申し上げます。
 今、この学園で過ごした三年間を振り返ると、本当にたくさんの思い出がよみがえってきます。三年前、まだ着慣れない制服に身を包み、期待と不安でいっぱいになりながらスタートに立った私たち。入学式の日はみぞれが降っていて、傘の下で寒さと不安に震えていたことを、つい昨日のことのように覚えています。それからは、たくさんのことがありました。一年生のフレッシュマンキャンプでの登山、二年生の尾瀬キャンプでは長い長い木道をみんなで歩きました。苦労を共にし、また達成感も分かち合い、その度私たちの絆が深まりました。そして全てのことが「最後」となる三年生。一つ一つの行事に力一杯取り組みました。中でも一番の思い出は、ハワイ修学旅行です。皆で行く最初で最後の海外、言葉の不安はありましたが、英語で気持ちが通う楽しさを知ることができました。最高学年としての自覚を持ち、クラス一致団結して学校生活に全力を注いだ一年でした。
 そんな思い出がたくさん詰まった三年間も、ゴールを迎えようとしています。今このとき、これまで私達を支えてくれた人に、感謝の気持ちを伝えたいと思います。私たちが悩み、投げ出しそうになった時には、親身になって励まして下さった先生方。本当にありがとうございました。私たちの毎日を見守ってくれたお父さんお母さん。ここまで私たちを育ててくれてありがとう。「いってらっしゃい」の一言で毎朝「今日も頑張ろう」と思えました。そして、在校生の皆さん。いつも明るい笑顔で学校を活気づけてくれてありがとう。笑顔を絶やさず、前向きに毎日を過ごせるように一瞬一瞬を大切に過ごしてください。私たちは少し離れたところから応援しています。最後に、三年間共に学校生活を送ったみんな。楽しい時には一緒に笑い、辛い時には一緒に泣き、悩んだ時には心を重ね、いつでも同じ時間を過ごせたことが何より嬉しいです。みんなとの日々は一生の宝物です。ありがとう。
 2017年10月24日。私たちは大切な友を突然失いました。共に歩んできた仲間を失うということはとても辛く、悲しく、受け入れ難いことです。体育祭のリレーで彼女の勇姿に声援を送ったり、彼女の大好きな言葉を学級目標にしたり・・、一緒に笑いあった日々はこれからも当たり前のようにやってくるのだと思っていました。ですが、毎日朝が来て友達と何気ない会話で笑いあえていること、バトンが受け継がれていくことが当たり前ではなく、どれだけ尊いことなのかということを初めて知りました。私たちと共愛学園でたくさんの思い出を共にしてくれた花歩に、ありがとうと言いたいです。これからもすぐ近くで、みんなのことをずっと見守っていて下さい。
 この共愛学園で過ごした日々を思い出すと、何度も何度もたくさんの人とバトンをつないできたように感じます。私たちの手の中のバトンはどんなバトンだったのでしょう。どのバトンもそれぞれに思いの詰まったバトンでした。そして、共愛中のバトンを手にしっかりと握りしめ、中学校三年間を走り抜けてきた私たちは、今日、このバトンを在校生に託し、新たなバトンを手にそれぞれの道へスタートを切ります。この世界にはさまざまなバトンが存在し、それは、命のバトンであったり、伝統を受け継ぐバトンであったり、目に見えないもの、見えるものと様々あります。ですが、どのバトンも一番大切なのは「つなぐ」ということです。それは当たり前ではなく「奇跡」なのです。そして私たちはバトンをつなぐために、四月からはそれぞれの夢を目指し、新たな一歩を踏み出さなくてはなりません。時には、辛い道のりに耐えられず、バトンを手放したくなる日が来るかもしれません。そんな時は、中学校で過ごしてきた日々を思い出し、前に進んでいこうと思います。
三年間一人一人がバトンをつないできたこと、これは私たちの道しるべとなり、また、バトンを待つ人の元へと走り出す力となるのですから。
最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸、共愛学園中学校の更なるご発展を祈念し、そしてこれからの人生を強く前を向いて歩んでいくことを誓い、ここに答辞とさせていただきます。
                                  2018年3月14日
                                  卒業生代表 大原 美絃

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