共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
自分発見ができる子どもたちを見守ります

共愛学園中学校通信 No.04 発行(教頭)

文章 中学教頭 阿部 智

~中3ハワイ修学旅行その1
 今年も3泊5日の日程で共愛中学3年のハワイ修学旅行が実施されました。大半の生徒が初めての海外、初めての飛行機泊でしたが、元気にまた有意義に過ごして来ました。初日29日(日本とは19時間の差)米国は戦没者を偲ぶメモリアルデイで、疲れと緊張の中、真珠湾のアリゾナ記念館を訪問し、改めて平和に思いをはせました。太平洋戦争の原点が真珠湾です。1941年12月7日(日本は8日)に日本軍の奇襲攻撃により太平洋戦争が始まり、そしてこの戦争は1945年8月の広島・長崎の原爆で終結しました。この戦争では兵士また市民の多くが犠牲となりました(日本の犠牲者は実に300万人に上ります)。アリゾナ記念館は、今も1000名の兵隊が眠る戦艦の上に建てられました。海底の戦艦からは76年もの間、今も「油」が流れ出ています。一方戦後76年が過ぎて、今、日本とアメリカは経済や文化、そして人々の交流が進み、互いになくてはならない国家の関係になりました。また安全保障条約により同盟関係にもあります。現トランプ政権によって朝鮮半島での軍事的緊張が高まっていますが、今こそ日本が平和を世界に発信する時だと思われます。私達も今年の学園の主題聖句、「平和を実現する人々は幸いである。」(マタイ5章9節)の聖句を受けて、平和のために祈り、また行動したいと思います。

~これからの予定~ 必ず確認しましょう 
 6月 7日(水) 1h:花の日礼拝 2h、3h授業   午後:花の日訪問(中3と宗教委員)
    8日(木) 6h:生徒総会
   10日(土) 休業土曜日
   13日(火) 午前土曜日時間割、午後通常
   17日(土) 休業土曜日
   24日(土) 授業土曜日です 中学ベタニア環境整備
   26日(月) 6h:行進練習
   30日(金) 期末テスト~4日(火)
 7月 1日(土) 休業土曜日
    4日(火) テスト終了後 行進練習
    6日(木) 中体連総合開会式(中3中2行進、中1スタンド観戦)
         学校から敷島総合グランドまで往復バスで、一日指定体育着となります。
         水筒ほか持ち物その他については後日プリントを配布します。

~中3ハワイ修学旅行その2 ~

宿泊はワイキキビーチに近い「ワイキキリゾートホテル」で快適に3日間過ごしました。2日目朝はダイヤモンドヘッドに登りました。今年は晴天に恵まれ、ハワイらしい日差しで、頂上に登っても美しいワイキキビーチを眺めることが出来ました。b組担任の峰岸先生も昨年のリベンジ(雨に濡れ、頂上からの眺めも不良)を果たすことが出来ました。ホノルル市内で日系人教会として良く知られるマキキ教会を訪問しました。この教会は1904年、高知出身の奥村牧師によって始められ、1932年に彼の故郷にある高知城をかたどった教会堂が建てられました。現在は沖縄出身の具志堅牧師が教会を守り、日系人をはじめ多くの方々が集う教会となっています。教会では大歓迎を受け、フラの賛美や(※)飯島寛子さんのお話しも伺うことが出来ました。私達も滝廉太郎の「花」を披露し、共に賛美歌を歌いました。
訪問の後はオアフ島北東部にあるテーマパーク、ポリネシアンカルチャーセンターで夜まで過ごしました。ハワイ、サモア、フィジー、マオリなど太平洋諸島の文化に触れたりして楽しむことが出来ました。ディナー後のポリネシアを題材とした90分のショーも、生バンドの演奏の中、様々なダンスやファイヤーショーなどが披露され、迫力あるステージを堪能しました。
そして3日目。いよいよ英語力を試すBBSプログラムです。現地の大学生と班別で半日過ごす中で、自分の英語がどれだけ通じるのかを各自体験しました。そして最後のプログラムがワイキキビーチでの海水浴です。さすがに強い紫外線でしたが、青く美しいハワイの海をみんなで存分に楽しみました。皆で協力して
楽しく充実した5日間を過ごすことが出来ました。
※2007年東宝映画「天国で君に逢えたら」の主人公(映画では伊東美咲さんが演じた)

~共愛中学生の活躍~
群馬県春季陸上競技記録会
 3年男子100m  第1位 金子翔音3a 11秒16 
 共通男子110mH  第2位 金子翔音3a 15秒59
 共通女子100mH  第6位 柳田花歩3b 16秒49
 共通女子走り高跳び 第6位 野尻さくら3b 1m40
 1年男子100m  第2位 大渕空良1a 12秒65
 1年女子100m  第8位 原田果歩1b 13秒64

~中学アッセンブリーから~ 
  5月18日(木)のアッセンブリーでは中学一年生による「母の日」を通しての感想文、25日(木)のアッセンブリーでは中3と中2の生徒による「福祉講演会」を通しての感想文を代表生徒に発表してもらいました。それぞれ自分の言葉で考えたこと、また気付かされたことをしっかりと述べてくれました。

「母の日礼拝(5月11日)を通して」
1年b組 金井 心菜
  私は、母の日の意味について、この礼拝で初めて知ることが出来ました。幼稚園に通っていたころは製作の時間に折り紙でお花を作ったり、お母さんの似顔絵を描いてプレゼントをしていました。だけど、小学生になったころには、いつが母の日なのかも分からないまま、何もしない母の日を過ごしていました。望月先生の「お母さんは他人?」と言うメッセージでは、望月先生が先生の子供とは性格も違うし、自分の思ったようにしてくれないことを分かりやすく話してくれました。私もお母さんと自分を比べてみたら全く違う性格だと思いました。私は、とても人見知りで初めての人や初めての場所ではとても緊張してしまいます。だけど、お母さんは初めての人でもすぐに仲良くなれるし、よく知らない人からも道を聞かれたりすることも多いです。きっと
 お母さんは、いつもニコニコしていて優しい雰囲気があるから、相手も話しかけやすいのだと思います。私は
 そんなお母さんを少しうらやましいと思っていますが、なかなか真似することが出来ません。家に帰って、望月先生のメッセージの話をしました。するとお母さんが「逆に、心菜とお母さんの似ている所はどこかな」と
 二人で一生懸命考えてみました。考えてみた結果、電話の声が似ていることと、両手の小指だけ少し内側に曲がっていることだと二人で大笑いしました。母の日とは、自分を愛してくれた人達に感謝を伝える日と教えてもらったので、今年は学校でもらった母の日のメッセージカードに、毎日駅まで送ってもらったり、おいしい
 お弁当を作ってもらっている感謝の気持ちを書いて渡そうと思います。そして5月の第二日曜日の母の日をしっかり覚えておきたいです。
   
   
「福祉講演会(5月12日)を通して」
2年a組 設樂 若菜
今日の福祉講演会は「誠の園」の園長の若林毅先生が「生命と向き合う福祉の現場から」というテーマで講演をして下さいました。先生は、福祉は物事の本質を考えて人(命)を理解していく仕事だと話してくださいました。先生の老人ホームではずっとホームの中で過ごすのではなく、野球の観戦に行ったり、お花見に行ったり、
その他にも色々な場所に外出するそうです。また、入居者の希望するところへの外出もしてくれるそうです。入居者の方は高齢ですが、それを理由に生活を制限するのではなく、一人一人の人格を尊重して、快適な生活ができるようお手伝いをするそうです。私の曾祖母も新生会の「新生の園」に入居していました。入居した頃はまだ日常の一通りの事は自分で出来ましたが、だんだんできなくなる事が増えたそうです。その時の状態に合わせて
きめの細かいケアをしてもらったそうです。曾祖母は亡くなるまで新生の園で晩年を穏やかに過ごすことが出来ました。その一方で、数ヶ月前群馬県内の老人ホームでは、介護士が入居者を虐待したというニュースを新聞で
読んだ事があります。介護の仕事は外から観るより大変な事が多く、ストレスがたまることが多いのでしょうが
それは命の理解をわすれてしまったときに起きた事なのだと思います。日常の私たちの生活の中でも、人はそれぞれ違って当然である事、自分をわかってもらうためには相手をわかる事が大切だという事、自分の生命を大切にする事、「共感」する事が社会福祉にとって大切である事を学びました。学校生活の中でもついつい相手を否定してしまったり、自己中心的になってしまいがちですが、今回の講演を聞いてそれを改めて考える良い機会に
なりました。

                                 3年b組 内田 花音   
今日は福祉講演会がありました。今年は社会福祉法人新生会「誠の園」の園長をされている若林先生と誠の園
で働かれている方がお話をして下さいました。はじめに、先生はいくつかの問題を私たちに出されました。見方を変えるとまったく異なる絵であったり、絵に隠された文字であったり、コップに入った水にいだく印象の違い
であったり、全体的に見て見方を変えることに対してうったえかけているようでした。「物事の本質を考え、人を理解することが大事なんです。」と、おっしゃっていました。それを聞いて、私は職場体験のことを思い出しました。私の体験先は老人ホームで、特に、その老人ホームの利用者の方とお話しをしたときの事を思い出しました。その利用者の方はぬり絵をぬられていて、私はその方に話しかけてみました。すると、何の返事も返ってきませんでした。「お話しするのが嫌なのかな。」と思いました。しばらくしてから、その方が私に話しかけてくださいました。後に施設の職員さんにお聞きしたところ、その方は耳がとても悪かったそうで、私の声が聞こえていなかっただけでした。私はその方が話を嫌っていると自分の価値観を押しつけていただけでした。先生は、
自分を理解してもらうには相手を理解することが大切で、それには「理解」「尊重」「共感」が大切だとおっしゃっていました。私は本当にその通りだと思います。一人一人の価値観を共有するのは大変なことであり、難しい
と思うのですが、これからの人との出会いの中でとても大切なことなので、心掛けていこうと思います。
                              

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