共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
自分発見ができる子どもたちを見守ります

共愛学園中学校通信 No.03 発行(教頭)

文章 中学教頭 阿部 智

~母の日礼拝より 5月11日(木)~   
                                        

1907年5月12日、アンナジャービスは日曜学校で亡き母の追悼礼拝を行いました。この「母の愛を偲ぶ」集いが全米で広まり、1914年時のウイルソン大統領がこの記念行事を議会に呼びかけ、「5月の第2日曜日を母の日」と制定して、これが世界に広まったのです。
 本年は本校の卒業生で、今年の3月まで、共愛学園高校の聖書科非常勤講師としてお勤め頂いた望月奈津子先生をお招きしました。現在は日本基督教団高崎教会の副牧師として、また4歳になる娘さんの母親として、そして望月達朗先生の奥様として春から駒形町にお住まいです。マルコによる福音書3章31節から「お母さんは他人?」と題してお話をして頂きました。優しい娘になって欲しいと願い、お嬢さんにアンパンマンの話を小さい頃からしてあげたのですか、親が願っているのとは異なる人格がそこにはありました。自分の子供であっても神様から頂いた独立した一人の人間であり、その人生が与えられているのです。イエスはこの箇所で「神の御心を行う人が、わたしの母、兄弟姉妹である」と語られました。今、親から虐待を受け死に至る悲惨な事件も起きています。母の日とは、「優しい母親だから幸せ、あるいは、そうでない母親だから不幸だ」と思う日ではなく、神様から頂いた自分の命を、自分を支えてくれる他者の命を覚える日なのです。そこから、母親への感謝、神様への感謝が自然と生まれ、何よりも命を大切にすることを知るのです。イエスが語られた通り、私達もお互いに神の御心を行う兄弟姉妹の関係でありたいと思います。

~これからの予定~ 必ず確認しましょう
  5月20日(土) 中学校保護者会 1h授業 2h授業参観 3h携帯安全教室 4h学級懇談
     23日(火) 中間テスト
   24日(水) 中間テスト
   27日(土) 休業土曜日
 5月29日(月) 中3ハワイ修学旅行~6月2日(金)※3日(土)中3は家庭学習
         教育実習開始~
6月 1日(木)2日(金) 中1フレッシュマンキャンプ/中2尾瀬キャンプ
   3日(土) 中1、中2は1時間遅れの9時30分登校
 6月 5日(月) GTV撮影
    7日(水) 花の日礼拝 ※中3・宗教委員は午後に施設訪問となります。
    8日(木) 6h:生徒総会
 修学旅行・キャンプに向けて:修学旅行・キャンプは単なる遠足や旅行ではありません。校外で学校生活を送るという姿勢で取り組みましょう。

~福祉講演会より 5月12日(金)~
本年は「生命(いのち)と向き合う福祉の現場から」と題して、社会福祉法人新生会「誠の園」の若林毅園長をお招きしました。若林先生は3年前まで、高校普通科進学コース3年の「社会福祉」の選択講座を長く担当して頂きました。新生会は、共愛学園中学・高校の大先輩である原慶子先生が理事を務め、榛名山の麓に11の老人福祉施設を抱える大きな福祉法人で、毎年高校生が夏、秋、冬と訪問をさせて頂いています。最初に、若林先生から「誠の園」の施設について紹介がありました。他の老人ホームと異なるのは、入居者の葬儀もそこで行われている点です。入居者にとって「誠の園」が仮の住まいではなく、その人生が終えられるまでの「ホーム」として過ごして頂き、人生の残りの部分も充実してもらうサービスを提供しています。先生は「介助」ではなく「ケア」と言う表現で高齢者の方と接しているとも話されました。例えば寝たきりの老人を「面倒を見てあげているのだ」とした「上から目線」ではなく、様々な人生を送られてきた方々の残された人生を「誠の園」で大切に送って頂きたいとありました。講演の途中では新生会に務めて10年目の小野沢さんが、ケアの現場からお話しをして頂きました。この10年間で約200名以上の方々を見送ったそうです。自分のケアがその方にとって本当に正しかったのか考えたこともありました。順番待ちでやっと入居された方は入って間もなく亡くなりました。ご家族に「申し訳ありません」とお詫びすると、「本人が望んだ施設に入れ、また安らかに息を引き取ることが出来、ありがとうございました」と逆に感謝されたそうです。新生会の職場で多くの貴重な体験をし、充実した仕事をさせて頂いていると話していました。若林園長にも中2のお子さんがいますが、園長なので入居者の危篤や死に際しては、お子さんや家族とどこかにいても、すぐ園に戻らなくてはいけません。そうした若林先生の仕事をご家族も理解し、先生のお仕事を通して「いのちの大切さ」を感じられているそうです。
   ~いのちと関わる福祉の現場から貴重なお話を頂きました~  

   
ユニセフ募金(5/2~5/11) 今年は21件で合計4,706円でした。ご協力ありがとうございました。
                               ※昨年は5,405円でした。

~前橋市春季中体連その他競技結果~   
陸上競技  1年男子100m第2位:大渕空良1a
      共通男子800m第7位:戸丸智裕2b
3年男子100m優勝、110mハードル優勝:金子翔音3a
1年女子800m優勝:原田果歩1b
3年女子100mハードル第2位:柳田花歩3a
共通女子走高跳第3位:野尻さくら3b 第7位:上田耀3b
砲丸投げ第8位:上田耀3b
4×100mR第5位:大原美絃3a 柳田花歩3a 野尻さくら3b 上田耀3b  
バドミントン部男女で県大会出場へ
男子ダブルス第3位:村山僚汰3a/竹内晴也3a、シングルス第3位:村山僚汰3b  県大会出場
女子ダブルスベスト8:坂本梨紗3b/木暮菜衣3b 県大会出場  

~第一回Gセミナー開かれる・・・「 調べる 知る 伝える!」

                         
  5月9日に今年度最初の共愛グローカルセミナーが行われました。今回は,フリー・ザ・チルドレン・ジャパン 子ども活動応援リーダーの伊藤菜々美さんから,「社会問題を知ろう ~世界の子どもたちの生活の現状と,私たちに出来ることは何かを考える~」と題して,講演をしていただきました。貧困や搾取から子どもを開放することを目的に設立された『フリー・ザ・チルドレン』の開発途上国における国際協力活動の様子や活動の中で目にした多くの貧困の中にいる子どもたちの
ことや児童労働をしている子どもたち、また貧困のスパイラルに陥っている親子など,貧しい国々で今起こっている様ざまな社会問題を知る機会となりました。また、お話しの中で「それでは自分達には何か出来るのか」
に触れて、「貧困や大変な現実を調べて、知って、誰かに伝えましょう」と励ましてくれました。

~中学校アッセンブリーから 4月27日(木)~   
   
「中学校最後のイースター礼拝を終えて」
3年b組 市川 藍里
今年で三回目のイースター礼拝。もう、イースターは知っていると思っていた。それは、イエス・キリストの復活を祝う日ということ。私にとって、それ以上の何物でもなかった。しかし、川上盾先生の
お話を聞いて、自分の考えがいかに甘かったかを痛感させられた。私たち人間は、科学的にも一度死んだら生き返るということはないと証明された。これには、深い意味が込められていると川上先生は語った。賛美歌の歌詞にもあるように、人々はイエスが死んだことでひどく悲しみ、絶望感におそわれた。
しかし、イエスが復活したことにより、救われた。イエスが一度死んだからと言って、イエスが生きていたことに変わりがないし、たとえイエスがいなくても自分たちを導いてくれることを人々は確信したのではないかと私は思う。人間の人生に終わりがあることは、まぎれもない事実である。しかし、その人が成し遂げたことを消し去ることは出来ない。その人の背中を見ながら毎日を一生懸命に生きてゆけばいいと思う。私には、まだ、身近な人が亡くなるという経験をしたことがない。だから、二度と会えなくなるということがどれだけ悲しいことだかわからない。しかし、今はそれが幸せであり、不安でもある。だからこそ、一人一人と過ごせる時間を大切にしていきたいと思う。人間は、強くても弱い生き物だ。ちょっとしたことで死んでしまうことがある。遊んでいて少しの無茶や不注意で死んでしまった
人もいるだろう。だから、一日一日、一分一秒を精一杯生きたいと思う。そして、イースターを、生きるということを考える日として、大切にして生きていきたいと思う。

「今年のイースター礼拝」          
   
                               2年c組 茂木 蘭
 今日は、共愛学園に入学してから二回目のイースター礼拝だった。ギターの演奏と歌を聞いてから
お話を聴いた。とてもギターが上手で、鳥肌が立つほどだった。そして、最近きゃりーぱみゅぱみゅ
さんが出した曲、「良スター」を歌っていたので、少し驚いてしまった。お話は解りやすく、イースターについて良く解ったと思う。一番印象に残った言葉は、「人は死んでも、人の心の中で、生き続けられる」というものだ。たしかにと心の中で私は思った。何故なら、死んでしまっても、ふと、心の中に、その人とその思い出がよみがえる事があるからだ。そして、その思い出を他の人に伝えると、
その人からまた違う人にその人の功績を伝える事が出来る。この事から私は、どの宗教も、人々が神様についての話を伝え合い、また信仰して今の時代に受けつがれ、人々の心の支えや習慣になっているのではないかと思った。イエス・キリストは、ある一人の弟子に裏切られ、はりつけにされて死んでしまった。だがしかし、神の力によって、人々の願いが通じて生き返ったという。でも、私は人は死んでしまったら生き返らないと思った。どんなにその人が善良な人生をたどって来たとしても、死んでしまったら、翼を無くした鳥が飛べないように、またもとにもどることはないだろうと思ったからだ。このことから、まだ私は、キリスト教について、まだまだ知らないことがある事に気がついた。このイースター礼拝で気付かされた事をきっかけに、もっと聖書に触れ、キリスト教について、良く学べたらいいなと思う。なので、毎朝の礼拝の時間を大切にしたいと思う。そして、共愛学園を卒業するまでに、キリスト教についての理解を深めたいと思いました。

「はじめてのイースター礼拝」
1年b組 櫻井 葵衣
私は、はじめてのイースター礼拝に参加しました。イースターとは日本語で復活祭を意味します。イエス様が復活した姿、死という殻を破った姿を重ねられたイースターには卵がつかわれるようになったといわれています。この意味を知り、私はこれから新たな仲間とむかえる中学校生活に不安と希望に胸をふくらませ参加しました。宗教委員として初めての仕事は友達と二人でクラスのみんなに卵を配ることでした。とてもドキドキしてしまいましたがしっかりとやる事が出来ました。イースター礼拝では、はじめに前奏のパイプオルガンを聞きました。入学式の時に初めて聞いて、二回目だったのですが、とてもきれいなので、また聞けるんだと楽しみの一つでした。賛美歌も小礼拝堂で歌うのとはまた違って
高校生といっしょに歌うという事もあり、声がとてもきれいに響いて心を落ち着かせる事ができました。
聖書を読むときも、いつもと違う緊張がありましたが、イエス様の事をたくさん学ぶ事ができました。
礼拝の中で、川上先生は3才でお母さんを病気で亡くし、その声も、また自分に何をしてくれたのかも
分からないと話してくれました。もし、私が病気で母を亡くしていたらと考えると、とても悲しい事なので想像もつかないし、考えられない出来事です。大学生のときに先生がはまった音楽は亡くなったお母さんも好きだった事を知った時、先生の心の中でお母さんは今も生きているんだと感じたそうです。
今、自分のお母さんは元気だけれど私はなかなか感謝の気持ちを伝える事ができないので、五月にある
母の日礼拝ではいつも伝えられない感謝の気持ちをしっかりと伝えたいです。
        
~4月27日(木)アッセンブリーでの様子~次回は母の日礼拝、福祉講演会の感想文となります

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