共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
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共愛学園中学校通信 No.05 発行(教頭)

~花の日礼拝から~
 6月8日(水)今年の「花の日」礼拝には沢知恵(ともえ)さんを3年ぶりにお迎えして、歌とお話しを伺いました。沢さんは岩神キャンパスの時代も含め6回目の来校です。毎回ご自身のオリジナルを中心に聞きやすいそして分かりやすい「にほんご」で私達に語りかけてくれます。沢さんファミリー(お子さん2人)は現在岡山に引っ越されていて、そこでは「ハンセン病」患者の方々と交流をしながら「うた心」を全国に発信しています。
今回はコンサートの後半でこの「ハンセン病」患者の方々の差別について話されました。「忌み嫌われる病」として戦後60年、家族から離され、戸籍も消され、全国の隔離施設に入れられました。国が患者への差別を認めた「ライ予防法」を廃止したのが1996年で、賠償をめぐる裁判は今日まで続いています。群馬にも草津に「ハンセン病」施設として「栗生楽泉(くりゅうらくせん)園」が知られています。沢さんは岡山の「大島青松(おおしませいしょう)園」に長く入所され、詩人で知られる「塔和子さん(戸籍名はいづちやつ子さん)」の詩を紹介してくれました。こんかいのコンサートのテーマがこの塔和子さんの詩「かかわらなければ」からでした。
一節を紹介します。「・・・ああ 何億の人がいようとも  かかわらなければ路傍の人  私の胸の泉に 枯れ葉いちまいも 落としてはくれない」。そして午後は中3全員と宗教委員とで介護老人施設の「やまぶき」を訪問しました。
    
         
※やまぶきには中3の他、各学年の宗教委員も訪問しました。

~これからの予定~ 必ず確認しましょう
 6月27日(月)6h行進練習
   28日(火)6h行進練習
30日(木) 期末テスト~7月4日(月)
 7月 2日(土) 休業土曜日
 4日(月) 期末テスト最終日 テスト後行進練習
    7日(木) 前橋市中体連総合開会式:県営総合グランド(正田醤油スタジアム)
    9日(土) 授業土曜日
   11日(月) 6h:中1田植え実習
   12日(火) 中2職場体験 
   13日(水) 中2職場体験 

~これからの予定~ 必ず確認しましょう
7月 14日(木) 中1性講話5,6h:井上昭子先生
   15日(金) 6h:成績会議
   18日(月) 海の日
   19日(火) 終業式
   20日(水)~22日(金)修養会
   25日(月)~8月7日(日)オーストラリア夏季短期留学(中3希望者) 
30日(土)オープンスクール 午後14:00~
8月 5日(金)~6日(土)広島平和記念式典参加(高校普通科進学有志・中3有志)  
   10日(水) 登校日・Gセミナー・中3月例テスト
   20日(土)オープンスクール 午前10:00~

~18歳が国政選挙に参加!~
7月10日に行われる参議院議員選挙から18歳にも選挙権が与えられます。当日は日曜日ですが、制服を着た高校生が投票所に向かう姿が見られる訳です。世界的には選挙権年齢は18歳が主流ですが、今回の18歳選挙権を受けてみなさんに求められることは何でしょうか。21世紀をリードする若い世代のみなさんには今の大人の世代(20世紀少年)よりもよりこの社会を担って行く責任と義務があります。今日、世界で最も少子高齢化が進んでいるのが21世紀の日本ですし、その一方でグローバル化が急激に進んでいるのが現代社会です。ですから、中学生の内からこの社会の様々な課題や日本の国際貢献(もちろん平和のための)などを考えておいて欲しいと思います。そして18歳になったら必ず投票に行きましょう。
   
  
   

~共愛中生の活躍~  
 
群馬県中体連春季大会 体操競技 団体第5位
石井玲衣(3a)小川まな美(3c)木村花音(2b)細矢亜依(2b)
~夏季前橋市中体連競技その他日程~
7月16日(土)18日(月)21日(木)バスケットボール 於:ALSOKぐんまアリーナ
17日(日) 体操競技 於:前橋市民体育館 
17日(日) 吹奏楽部 前橋市バンドフェスティバル 於:ベイシア文化ホール
18日(月)/23日(土) 卓球 於:前橋市民体育館
      弓道部 全日本少年少女武道(弓道)錬成大会(武道館)
  18日(月) 水泳競技大会 於:敷島公園水泳場
  21日(木)22日(金) バレーボール 於:ヤマト市民体育館
  21日(木) 陸上競技 於:正田醤油スタジアム
  22日(金)23日(土) バドミントン 於:宮城体育館
  24日(日) 吹奏楽部群馬県中部地区コンクール中学B 於:ベイシア文化ホール

~中学アッセンブリーから~ 
  6月14(火)のアッセンブリーでは中学三年「ハワイ修学旅行」の感想文を代表生徒に発表してもらい、また修学旅行の5日間をスライドで楽しく紹介してくれました。また23日(木)のアッセンブリーでは花の日礼拝の感想文と少年の主張学校代表3bの浅見侑里さんの発表(次号掲載)がありました。それぞれ自分の言葉で考えたこと、また気付かされたことをしっかりと述べてくれました。

ハワイ修学旅行(5月30日~6月3日)
     3年b組 岸 咲良
 私が共愛中に入学した時から楽しみにしていたハワイ修学旅行。それはとても充実していた5日間だった。まずは初めての飛行機に乗り、ハワイへ行った。私はすでにホームシックだったが、なんとか大丈夫だった。ホノルル空港に着き、ガイドさんのジェシカさんと共に市内観光をした。ヌアヌパリ展望台、カメハメハ大王像、カカアコウォーターフロントパーク、地元のドンキホーテに行った。ここでまずおどろいたのはドンキホーテだ。とにかく安かったのだ。日本語の表示も多かった。それに、オーストラリア人に突然話しかけられた。外国人に英語で話しかけられたので非常にビックリしたが、なんとか会話ができたので良かった。その後レストランで昼食を済ませ、パールハーバーに向かった。真珠湾攻撃のことは二年の頃からたくさん勉強してきたので、とても興味深いプログラムだった。75年前、私たちと同じ日本人がここで奇襲攻撃をしたと考えると、やはり戦争はいけないことだと改めて強く実感した。ここでは当時の米兵の方とお話をした。その方は、私たちに日本語の説明文を使って話をして下さった。私は日本人だから少し怖かったが、その方は終始笑顔だった。その後アリゾナ記念館へ行った。見たいと思っていた油も見られた。身をもって戦争の悲惨さを知れた。
 ハワイ二日目。まずダイヤモンドヘッドに登った。が、ジェシカさんも驚くほどぐらいの雨が降った。でも、逆に良い思い出だ。次はマキキ教会。飯島先生のお話はとても印象に残った。お昼はクロアロア牧場で食べ、ポリネシアン・カルチャーセンターへ行った。ガイドさんは私と同じ岸さんだ。迫力のあるカヌーショー、カヌーでセンター内を回った時は岸さんのお陰でポリネシアのことについて色々と知れた。火おこしやタトウーの体験も出来た。最後に夜のとてつもないショーを観た。それはとにかく凄いの一言につきる。
 ハワイ最終日。楽しみにしていたBBSだ。班員と、女の子の現地学生さんがいいねと話していたら、本当に女の子で、名前は「マミ」と言った。後に知るのだが、マミは日本語ペラペラの日本人だった。だから私たちに分かり易く英語を教えてくれた。行きたかったお店にも全部つれていってくれた。私たちは感謝の気持ちを込めてお揃いのブレスレットをプレゼントした。とても喜んでくれた。とても仲良くなれて嬉しかった。次にビーチに行った。とても景色がきれいで、友達とはしゃげた。その後の市内ショッピングでは、BBSでお金を使いすぎて何も買えなかった。でも、座っていたら外国人に話しかけられた。色々と話せてちょっと自信がついたので良かった。ハワイに行って、平和の大切さが一層わかった。ハワイの人たちはすごくフレンドリーなのに、世界の各地ではなぜ国同士や国内で戦争が起きているのか。私たちは口があるのだから、口で解決すればいいと思う。髪の色、肌の色が違って「何人」と分けられているけど、同じ人間なんだってことが少し分かった気がした。このハワイ修学旅行はいい思い出になると共に、私たちにあたり前にある平和について見つめなおす良いキッカケになった。

~花の日礼拝(6月8日)を通して 
                                3年a組 根井 真美
 たくさんの花に囲まれたはなやかな雰囲気の大礼拝堂。今年もこの季節が来たか。もうこの礼拝は3年目。
でも、慣れたり飽きたりはしない。だって毎年、この広い大礼拝堂に色とりどりの、美しい花がならぶ日だから。
私は花が好きだ。だけど、花粉症だったり、アレルギー体質だから、あまり花に触れる機会がない。最近花に触れたのはこの前庭で散歩していたときに見つけた「ハナニラ」と言う小さな6枚花弁のうす青紫の小さな花だったろうか。この時期によく見かける。うちの庭には、花壇なんてスペースはなく、彩が無い。そんな庭を静かに飾ってくれる小さくても美しい花だ。でも香りが強い。ニラ科の一種だから、私の嫌いなネギのような香りがする。前に祖父が食べていたことがあって、ニラ科と同じ種と分かった。花言葉なんかも好きだ。ワスレナグサにアイビー、福寿草にアジサイ。色々調べると面白いものだ。
 今年はシンガーソングライターの人が来てくれると聞いていた。事前資料を配られ、プロフィールを見て、思ったこと。正直言うと「誰・・?」って感じだった。ちょっと期待はずれの感じで歌を聞いていると、結構、良いことを、独特なメロディーに乗せて歌うから、思わず「すごい・・」と目を見開いてしまった。音楽は無限大だと思った。午後は訪問。自分の祖父とも会話が成立しないのに大丈夫だろうか。と不安いっぱいになって行くと、優しい笑顔の可愛いおばあちゃんが、私に話しかけてくれた。持っていったヒマワリの花を渡すと嬉しそうにほほえんでくれた。人はみんないずれ年老いるものだけど、年老いても変わらないものはあると思う。とてもなごやかに過ごせた一日だった。たくさんの花と人々の心に触れる花の日。私も花のように、自分の意味をもってキレイに生きたい。花言葉のような自分の意味を持って生きていけますように。

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