共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
自分発見ができる子どもたちを見守ります

共愛学園中学校通信 No.03 発行(教頭)

~母の日礼拝より 5月12日(木)~
1907年5月12日、アンナジャービスは日曜学校で亡き母の追悼礼拝を行いました。この「母の愛を偲ぶ」集いが全米で広まり、1914年時のウイルソン大統領がこの記念行事を議会に呼びかけ、「5月の第2日曜日を母の日」と制定して、これが世界に広まったのです。
 本年は本校の卒業生で、榛名町にある新生会の理事長である原慶子先生をお招きして、ルカによる福音書1章39節以下のイエスの母マリアの箇所から、原先生ご自身のお母様のお話しを中心に奨励を頂きました。「姉と同じ共愛学園に通いたい」とお母様に相談されたら承諾してくれて、親元を離れて12歳から共愛学園の寄宿舎(学寮)で6年間を過ごし、さらに同志社大学に進まれています。原先生のお母様は結核患者のお父様(初代理事長の原正男先生)とのご結婚を契機に、新生会の前身である榛名町に結核療養所を建てられました。当時社会から見放されていた結核患者の方々を救済する一方で、原先生の3つ年上のお姉さん(ひろこさん)がその結核に感染して、僅か3歳で亡くなられました。その時原先生のお母さまは、高熱で苦しんでいたひろこさんが亡くなって冷たくなるまで抱いていたそうです。そのお母様は4人のお子さんを亡くされていて、その亡くなった様子を原先生は子供の頃から聞かされていて、その分母親と同じような気持ちを持ち続けていたそうです。一方で情熱的なお母様とは距離を置きたい気持ちもあったそうです。この連休中に、原先生は31年振りに読まずにいたそのお母様からの手紙を開いたそうです。何歳になっても親として心配してくれるその「母心」に改めて気付き、それは神様の愛に等しいと話してくれました。

~これからの予定~ 必ず確認しましょう
  5月21日(土) 中学校保護者会 1授業 2h授業参観 3h携帯安全教室 4h学級懇談
     24日(火) 中間テスト
   25日(水) 中間テスト
   28日(土) 休業土曜日
 5月30日(月) 中3ハワイ修学旅行~6月3日(金)※4日(土)中3は家庭学習
         教育実習開始~
 6月 4日(土) 授業土曜日
    7日(火) GTV撮影
    8日(水) 花の日礼拝 ※中3・宗教委員は午後に施設訪問となります。
    9日(木) 6h:生徒総会
   15日(水)16日(木)中1フレッシュマンキャンプ/中2尾瀬キャンプ
 修学旅行・キャンプに向けて:修学旅行・キャンプは単なる遠足や旅行ではありません。校外で学校生活を送るという気持ちで取り組みましょう。

~福祉講演会より 5月13日(金)~
本年は共愛学園高校の卒業生で、現在笠懸町にある「東邦病院」のリハビリテーション科に勤務している中島みづきさん(粕川町出身)をお招きして、障がい者雇用やバリアフリー社会の実情についてお話しして下さいました。中島さんは生まれながらに脊髄に障がいがありますが、ご両親に励まされ小学校は地元の小学校で皆と同じように過ごしました。その後県立二葉養護学校中学部に進みましたが、高校は全日制の普通高校を希望して共愛学園高校に入学しました。共愛学園では多くの友人たちが出来て、週に何度かは友達と電車に乗って帰ったり、また修学旅行にも参加しました。卒業後に前橋医療福祉専門学校の医療秘書科に進学した理由は、小さいときから病院通いだった自分が病院で親切に接してもらって嬉しかったように、自分も病院を訪れる患者さんに親切に接してあげたいからでした。病院受付の仕事(10年目)をしている東邦病院でも、患者さんから「中島さんのおかげで良くなった」と言われるとこの仕事について良かったと実感を持つそうです。
自分の運転でディズニーランドや静岡までドライブしたり、海外旅行にも積極的に出かける中島さんですが、日本は設備は整っているものの障がい者に対する対応は進んでいないと話していました。コンビニを利用しても健常者の車が平気で障がい者用スペースに止まっているし、列車の中の優先席が占領されていることがよくあり、優先席を譲ってもらった経験も少ないそうです。日本人は忙しいから心に余裕がないのかもしれないと話していました。その分海外では皆率先して席を譲ってくれたりして、韓国ではおぶってタワーの上まで案内してくれたそうです。就職活動も苦労しましたが持ち前の明るさで頑張ったそうです。中島みづきさんの前向きさに励まされた私達ですが、私達の社会はまだ障がい者への理解が乏しいと気付かされました。私達の社会が真の福祉社会となれるように今回のお話しを生かしたいと思います。

~前橋市春季中体連その他競技結果~ 
  
陸上競技  1年男子1500m優勝:戸丸智裕(1a)
2年男子100m優勝、110mハードル第5位:金子翔音(2b)
2年女子100m第8位:柳田花歩(2b)
共通女子走高跳 第5位:野尻さくら(2a) 第8位:上田耀(2b)
3年男子100m優勝、200m優勝:鈴木宥翔(3b)
体操競技  女子団体総合優勝:県大会出場(小川まな美・石井玲衣・細谷亜依・木村花音2b)
個人総合 2位:小川まな美(3c)6位:石井玲衣(3a)
平均台  1位:小川まな美  5位:細矢亜依(2b)
跳馬   1位:小川まな美  6位:石井玲衣(3a
ゆか   4位:小川まな美
第28回群馬県ジュニアゴルフ選手権(兼関東ジュニア予選)
      第2位:小屋将一郎(1a)

~第一回Gセミナー開かれる・・・「みんなのまわりにもGlobal Chance!」~

5月10日(火)。生徒指導部主任で体育科の田中恵一先生が、大学卒業時からの約7年間、アメリカをはじめ中米コスタリカでの様々な海外での経験を話してくださいました。恩師から突然、海外に出ることを勧められて、アメリカに渡り一流選手たちと過ごした陸上のコーチ時代。そして次に、JICA職員、主に教育支援として赴任したコスタリカ。語学もままならない中でしたが、現地での生活を通して、自分自身の海外でのやる気、「GLOBAL MATER」もアップしたそうです。スペイン語も覚えました。PURA VIDA(プラ ヴイーダ~現地の言葉で挨拶や何とかなるさの意味)の言葉通り、自分を試して励んでみると色々な経験が出来ると励ましてくれました。
※2015年より共愛学園では、中高合同で「Gセミナー」を各学期ごとに2,3回開いています。共愛学園が長年掛けて取り組んでいるグローバル
な実践を皆で分かち合う時間です。

~中学校アッセンブリーから 4月28日(木)~  
    
「中学校最後のイースター礼拝を終えて」
3年b組 贄田 侑希
 今回は中学最後のイースター礼拝でした。最後ということもあって、心に残ることがありました。お話しの中で「母親が赤ちゃんの鼻水を吸ってあげる」とありました。私もそれを見たことがあります。私の従姉妹がまだ赤ちゃんの時、叔母がその子の鼻水を吸ってあげていました。その頃の私でも「赤ちゃんは自分で鼻をかむことが出来ないからしょうがない」と理解はしていましたが、人の鼻水を吸うことには抵抗がありましたし、やはり嫌でした。このことを叔母に聞くと、「嫌じゃないよ、自分の子だから大丈夫」と言い、嫌な顔をせず吸ってあげていたのを覚えています。それ程までに自分の子供を愛していることが、今回のお話しを通して思い出しました。私はまだ子どもなので子供を持つと言う感覚
はわかりません。でも、自分の家族が好きと言う感情はわかります。自分の家族が笑っていたら、自分も笑うし、悲しんでいたら励ましてあげたいです。今、熊本の地震の被害で大変なことになっています。
自分の家族が同じような状況になっていたら、寝る間も惜しんで探し回っていたと思います。もし今、家族を失ってしまったら、この先まともにやっていけないと思います。普段は当たり前のように近くにいるから、いざいなくなってしまうと人は混乱して、自分でも何をしているのか、よくわからなくなってしまいます。自分でもこのような経験があるので、その気持ちは良くわかっているつもりです。私は家族がいないと生活がままならない程、家族のことが好きなんだな、と実感しました。私は家族のことがずっと好きでいられたら嬉しいです。また、家族が私のことを好きでいてくれたら、もっと嬉しいです。

「イースター礼拝を通して学んだこと」
2年a組 布瀨川 桃子
 今年は2度目のイースター礼拝であった。なので始まる前にもう一回やってるしと思い、そこまでの期待をしなかった。しかし、舞台に置いてある卵を見ると、やはり私は気分が上がってきて、一年前の事などを思い出してきた。私は一年生のときに、イースター礼拝を受けたことがあるので、イースターというものがだいたいどういうことなのかは知っていた。主の復活、新しい命を祝うものだ。ちなみにイースターエッグは新しい命、新しい出発のシンボルである。私は今日の礼拝で「愛されていること」を知った。それは家族からの愛、主からの愛の大きさは私達には分からないと言う事だ。私は普段から
「愛されているなあ」と思うことはあまりない。しかも家族からの愛は少しぐらいなら感じ取ることができるが、イエス様からの愛を感じることは出来ない。私は私がここまで生きてこられて、学校に通う
ことが出来るのは、家族の愛があるからだと思っている。しかし、そのような大変な事は家族にとってみれば、私達の事を考えてみるとなんとも思わないことなのかと思う。生地先生は、子供のためには命を捨てられるというようなことを言っていた。今の私にはそのことは理解できないけれど、もしもお母さんになれたらその気持ちは分かるのかなと思う。私は今ここにいることがイエス様の愛なのだと思う。生まれてきて、生活ができていること自体がイエス様のとてつもなく大きな愛なのだ。もしもそのイエス様の愛がなければ、私はここに居ないと思う。そのことから、愛を大切に、毎日を大切にしていきたいと思う。私はイースター礼拝で、私の暮らしは色々な人の大きな愛によりできているのだと思った。なので毎日を大切にしていきたいと思う。

「イースター礼拝を通して学んだこと」
1年b組 依田莉李花
 共愛学園での礼拝の中で一番楽しみだった礼拝は、イースター礼拝でした。共愛ならではのイースター礼拝はどんな話しをしてくださるのだろうとワクワクしていました。お話しをして下さったのは生地
善人先生でした。「愛されていること」というのはどういうことなのか、分かりやすく教えてくださいました。12月25日、クリスマスに生まれ、十字架にかけられてしまったイエス。しかし、イースターに復活しました。このことについて生地先生は、神様の愛を知ることのできないきらい大きなものだと述べていました。私はその通りだなと思いました。自ら十字架にかかるという大きな愛は他にないのではないか思います。毎朝の礼拝でこのことを忘れず礼拝の時間を大切にしたいです。イースター礼拝では、オルガンのきれいな音色と聖歌隊の美しい歌声が響いていました。私のイースターのイメージはエッグ。つまり卵です。宗教委員の私はクラスのみんなに卵を配布しました。色とりどりに並ぶ卵はとてもかわいかったです。いつも一緒にいる友達とメンバーで机をくっつけ、卵でかんぱいをしてからおいしくいただきました。友達の一人がマヨネーズと塩を持参していたので付けさせてもらいました。そのままの卵とは一味ちがう卵を食べ、楽しいイースターとなりました。私は、クリスマスやイースターのイベントの時に教会へ行きます。イースターの時に教会に行くと、卵探しをします。そしてイースターの話を聞きます。共愛のイースター礼拝よりも教会のイースターの方が先だったので、イースターのことが理解した上で共愛の礼拝に参加できて良かったです。来年のイースター礼拝でも、思いっきり楽しみ、イエス様の話を聞かせて欲しいと思います。

~4月28日(木)アッセンブリーでの様子~次回は母の日礼拝、福祉講演会の感想文となります

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