共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
自分発見ができる子どもたちを見守ります

2021年度 共愛学園中学校通信 No,13

2021年度 共愛学園中学校通信 NO・13         2022年3月16日                               文章 中学教頭 阿部 智
~第131回、中学第75回卒業証書授与式が挙行される~
3月11日金曜日、共愛学園第131回・中学校75回卒業証書授与式が挙行されました。新型コロナウイルス感染状況の影響で、保護者1名のみの参加で時間も短縮した上で行われました。在校生は家庭学習となりました。卒業式は、前奏と宗教主任によるお祈りから始まりました。中学3年生一人ひとり(総員102名)に校長先生から卒業証書が渡されました。告辞では校長先生から申命記5章から「神の賜る約束に目を留めて歩もう」と題してお話があり、「神様に選ばれて共愛学園で共に喜び、共に学んだ経験を生かし、これからも神にある前向きで愛のある生き方を忘れないように」と励ましてくださいました。続いて、在校生代表、2b小林凜華さんから卒業生への送辞がありました。送辞に続いて3b林桃子さんが、卒業生を代表し答辞を述べました。最後は校歌をCDで聞いた後、荒谷先生の祝祷により式が閉じられました。卒業生のみなさんの活躍を祈ります。
       

~新年度の日程~必ず確認しましょう
   春休み      3月19日(土)~4月7日(木)
   始業式      4月 8日(金) 8:30 旧HRに登校
               →始業式後  新HRにて放課 11:00頃 終了予定
   入学式      4月 8日(金)13:00より
オリエンテーション 4月11日(月)~14日(木)    4月9日(土)休業土曜日

~卒業式答辞~
 教室の窓を開けると、春の訪れを感じさせるような柔らかい風が肌に触れるようになりました。この佳き日、私たち卒業生は大きな夢と希望を胸に、この共愛学園中学校を卒業します。連日ニュースで報道されているように新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くのイベント等が中止される中、本日は私たちのために卒業証書授与式を挙行していただきますことを卒業生一同、心よりお礼申し上げます。
 三年前の四月八日、胸を弾ませながらベルタワーを見上げ、正門をくぐり抜けた先から、私たちの新しい中学校は始まりました。そして、今日まで私たちは様々な貴重な一年間を三回過ごしてきました。一度目の一年間。フレッシュマンキャンプでは、クラスの枠を超えて新しい友だちと様々な体験を共にし、絆や団結力が深まりました。二度目の一年間。学年オリジナルのプチ学園祭では、それぞれが役割をもち、企画や運営することを学びました。また、一年生の時よりもさらに交流を深めることもできました。三度目の一年間。中学校の集大成である長崎修学旅行。事前学習から当日までとても充実したものでした。長崎では、原爆資料館や体験談を通して、平和について学びました。また、普段と違う長崎の地で、それぞれが特別な時間を過ごすことができました。こうして、私たちは一年間を三回過ごしてきました。しかし、私たちは一度も「一年間登校できた」ことがありませんでした。一年生では、ようやく初めての一年が終わろうとしていたとき、新型コロナウイルスによって休校になりました。二年生では分散登校でのスタート。新しいクラスメイトとは始業式の日に一度顔を合わせたきりで二度目の一年間が始まり、とても不安だったのを今でも覚えています。三年生では、通常登校によるスタートで、初めてきちんとした一年間を過ごせる、と思ったのも束の間。九月から一か月ほどハイブリッド授業に。その後、私たちの学校生活は再び新型コロナウイルスに奪われ、一月からはオンライン授業になりました。そして、オンライン授業が終わり数週間。嬉しいことに、今日という日を学校で迎えることができています。私たちの学びを止めることなく、様々な方法で苦心してくださった先生方に心より感謝いたします。
 そして、たくさんの思い出が詰まった中学校生活も、もう終わりを迎えようとしています。この三年間、さまざまな体験をし、学び、それを経験としてきました。私は、この三年間を「一年間登校できた」ことがないと表現しましたが、「一年間を三回過ごした」ことには変わりありません。思っていた三年間ではありませんでしたが、行事がなくなったからこそその代替行事など、この三面間でしか体験できなかったこともたくさんあります。何より、学校でみんなと共に笑い合うことがどんなに嬉しいこと、素晴らしいことかを身をもって実感することができました。
 私たちが今日この日を迎えることができたのは、たくさんの方の支えがあったからです。学校生活の中で、時には厳しく、時には優しく指導してくださった先生方。共愛の先生方は生徒一人一人に寄り添ってくださいます。何か悩み事があれば、些細なことでも親身になって相談に乗ってくださいました。そのおかげで私たちは進むべき道を見つけることができました。いつも温かく見守ってくださった保護者の皆様。いつもは素直に言えないですが、保護者の方々のおかげで私たちはここまで成長することができました。とても感謝しています。そして、この三年間を共に過ごしたみんな。学校生活のほとんどはみんなと過ごしました。私たちの中学校生活の思い出には必ずみんながいます。それぞれの方の支えのおかげで、私たちは今ここにいます。本当にありがとうございました。この感謝の気持ちはこの先もそれぞれの心に残り続けるでしょう。そして、色々な形で私たちの支えになるはずです。
在校生のみなさんへ。皆さんは新しい後輩を迎え、先輩となります。この先、様々な壁にぶつかるかもしれません。そんな時は、私たちを頼ってください。私たちは少し遠くから応援しています。みなさんならきっと、素敵な先輩になれます。私たちは今日、共愛学園中学校を卒業します。これから私たちは、それぞれが選んだ道を歩んでいきます。そして、それぞれの歴史を創り上げていきます。その中で、未来への不安もたくさんあります。しかし、この変化ばかりだった三年間を乗り越えてきた私たちなら、きっと素晴らしい道を選んで歩んでいけるだろうという自信もあります。人生で一度しかない中学校の三年間を、この共愛学園中学校ですごせたこと、大変嬉しく思います。私たちはこの後、新しい一歩を踏み出します。この仲間とこれまで創ってきた歴史は、きっとそれぞれがさらに輝くものにしていくと思います。
 最後になりましたが、校長先生を始め諸先生方、並びに在校生の皆様のご健康とご多幸、共愛学園中学校のさらなるご発展を祈念し、ここに答辞とさせていただきます。
2022年3月11日 卒業生代表 林 桃子

写真付きの学校通信はこちら

前の記事:2021年度 共愛学園中学校通信 No,12   次の記事:2022年度 共愛学園中学校通信 No,1