共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
自分発見ができる子どもたちを見守ります

共愛学園中学校通信 No.05 発行(教頭)

文章 中学教頭 阿部 智

~花の日礼拝から~
 6月7日(水)今年の「花の日」礼拝にはピアニストの「崔善愛(チェソンエ)」さんをお迎えして、ショパンの演奏とお話しを伺いました。チェさんは在日韓国人として牧師の家庭に生まれ、幼少の頃からピアノに親しみ、大学でもピアノを専攻しました。1981年、20歳の時、当時の法律による外国人登録のための「指紋押捺(しもんおうなつ)」を拒否し、法務大臣から訴えられる事になりました。大学卒業後に米国に音楽留学した際には、日本にはもう帰国できない状況となってしまいました。そんな中、アメリカの大学でショパンを学んだのです。彼の母国ポーランドは、19世紀初頭には3カ国から支配を受け、彼の暮らしたワルシャワはロシアの支配下にありました。若くして音楽界のスーパースターとなったショパンは「ワルシャワの土」をカバンに入れ、その後ウイーンやパリで活躍しました。ロシア皇帝から「皇帝専属ピアニスト」の誘いを受けても彼はそれを拒否し、パリで39歳の若さで亡くなりました。遺言には「自分の心臓はワルシャワに埋めて欲しい」とありました。彼は死ぬまでポーランド人としての誇りを持ち、ピアニストとして活躍したのです。チェさんが弾いてくれた「革命のエチュード」には、1830年のワルシャワ蜂起に対する彼の激しい怒りが込められていました。
 1999年、日本でもついに「指紋押捺」が人権侵害にあたるとして廃止されました。チェさんが20歳で拒否した事が、同じ思いを持つ多くの在日外国人の方々に広がり、そして日本の社会をも大きく動かしたのです。チェさんは今回4曲ショパンを弾いて下さいましたが、自身とショパンの生涯を重ねた大変美しく、そして哀しく熱い思いのこもった演奏を披露してくれました。大変心を動かされた演奏とお話でした。
 そして午後には中3全員と宗教委員とで介護老人施設の「やまぶき」を訪問しました。お年寄りの方々と短い
時間でしたが、お花を渡し、共に歌って交流を深めることが出来ました。

※やまぶきには中3生徒の他、各学年の宗教委員も訪問しました。

~これからの予定~ 必ず確認しましょう
 6月26日(月) 6h行進練習
30日(金) 期末テスト~7月4日(火)
 7月 1日(土) 休業土曜日
 4日(火) 期末テスト最終日 テスト後行進練習
    6日(木) 前橋市中体連総合開会式:県営総合グラウンド(正田醤油スタジアム)
    8日(土) 授業土曜日
   10日(月) 6h:中1田植え実習
   11日(火)~12日(水) 中2職場体験  
 
7月13日(木) 中1性講話5,6h:井上昭子先生
   15日(土) 授業土曜日
   17日(月) 海の日
   18日(火) 6h成績会議
   19日(水) 月曜時間割
   20日(木) 終業式
   21日(金) 三者面談~28日(金)
   24日(月)~26日(水)修養会
29日(土) オープンスクール 午後14:00~
31日(月)~8月14日(月)オーストラリア夏季短期留学(中3希望者) 
8月 5日(土)~6日(日)広島平和記念式典参加(高校普通科進学有志・中3希望者)  
   10日(木)  登校日・Gセミナー・中3月例テスト

~共愛中生の活躍~   
群馬県中体連春季大会 
体操女子団体第3位(夏季県総体のシード権) 木村花音3b 豊田未来2c 矢内琴葉2a 砥上笑1a
~夏季前橋市中体連競技その他日程~
7月16日(日)17日(月)21日(金)バスケットボール 於:ALSOKぐんまアリーナ
16日(日) 体操競技 於:ヤマト市民体育館前橋 
16日(日) 吹奏楽部 前橋市バンドフェスティバル 於:ベイシア文化ホール
17日(月)/22日(土) 卓球 於:ヤマト市民体育館前橋
      弓道部 全日本少年少女武道(弓道)錬成大会(武道館)
  17日(月) 水泳競技大会 於:敷島公園水泳場
  21日(金)22日(土) バレーボール 於:ヤマト市民体育館前橋
  21日(金) 陸上競技 於:正田醤油スタジアム
  17日(月)/22日(土) バドミントン 於:宮城体育館
  22日(土) 吹奏楽部群馬県中部地区コンクール中学B 於:ベイシア文化ホール

~中学アッセンブリーから~
 
  6月13日(火)のアッセンブリーでは5月29日~6月2日にかけて実施された中学三年「ハワイ修学旅行」の感想文を代表生徒に発表してもらい、また修学旅行の5日間をスライドで楽しく紹介してくれました。また前の週の9日(金)には6月1日~2日にかけて行われた中1フレッシュマンキャンプ、中2尾瀬キャンプの発表もありました。

ハワイ修学旅行(5月29日~6月2日)
   3年a組 今井 太進
 ハワイ修学旅行を無事終えて、今その感想文を書いている自分がここにいます。これが「時差ぼけ」というものなのかよくわかりませんが、昼間なのにとても眠いです。「あっという間」そんな気がします。日本の青空よりもはるかに深く、青く、大きな空。ふりそそぐ強い日差し、でも日本みたいにソーラーパネルはありませんでした。車も日本とは反対の車線を走っていました。道路標識もお店の看板もみんな英語。道路わきの木々も群馬とは大きく違いました。間違い探しではありませんが、日本との違いを探して一人ハワイを感じていました。もうひとつ気付いたのは、それは「戦場だった」と言うことです。そして、その戦争を仕掛けたのは「日本」だということです。僕は日本人です。ハワイの人から見れば、戦争をけしかけた敵国の人になります。どこまでも青くて大きな空で、日本の戦闘機が爆弾を投下したのです。考えたくはありませんでした。毎年8月になると、広島・長崎のもとに平和を唱える日本。一方的な犠牲国のように写りますが、その考え方は偏った見方だったのです。こんな美しい青空の下で人々が争っていた事、そして、自分がその場所に立った事、すべてが事実なのです。僕達は、その場所でみんなでお祈りをしました。「二度と戦争が起こりませんように」と。その感覚を大切にするべ          
~76年間沈んだままの戦艦アリゾナ記念館~  べきだと感じました。パールハーバーがあり、広島があるのです。戦艦アリゾナの涙、人間魚雷「回天」、大理石の壁一面に刻まれた戦死者の名前、忘れることが出来ません。
そして、何よりもハワイの青い海と空は、世界中のみんなのバカンス、観光が一番似合うのです。クラスのみんなと一緒に海外に来るなんて、もうないかもしれません。でも、みんなと過ごした時間は僕の宝物です。大人になって、またハワイに来るかもしれません。その時の自分はどんな事を感じるか、楽しみです。でも、きっと
みんなの事も思い出すかな。

~フレッシュマンキャンプ6月1日、2日~
                                1年c組 永島 怜夏
一週間前からとても楽しみにしていたフレッシュマンキャンプ。このキャンプで私は三つのことを学びました。一つ目は、「自分の思いどおりには、なかなかならない」ということです。登山をしたあと、行進練習がありました。私はとても疲れていて足も痛かったので行進練習は正直いやでした。でも、疲れたからといって、行進練習はなくなりません。「みんなだって疲れている」そう自分を励まし、集中して練習しました。すると、すぐ終わりました。もし誰か一人でも気を抜いていたり、集中していなかった人がいれば、なかなか終わらなかったはずです。とても良かったと思いました。これで仲間との友情がより一層深まったと
思います。これから、自分の思い通りにならなくても、我慢することが大切だと思いました。二つ目は、少しだけ愛を感じることが出来たことです。私は下山の時、暑くて疲れていたせいか、鼻血が出てしまいました。その時、先生や友達に助けてもらって、この優しさは、愛なのかなと思ったからです。最後の閉会礼拝
では、飽田校長先生から、「互いに愛し合う」、このことについてお話しして頂きました。入学式の時から
「互いに愛し合う」ことにあまりピンときたことはありませんでしたが、このフレッシュマンキャンプをきっかけに少しわかるようになりました。これからも、愛を感じながら生活していきたいです。
それから私は三つ目として、新しい自分を発見しました。今まで、人見知りで、話したことのある子だけと
話していた自分が、話したことのない子とも、全然平気で話している自分にびっくりしました。長いようで
あっと」いう間の二日間。私はこの二日間で、色々なことを感じ、発見し、経験することが出来た充実した
生活を送る事が出来ました。

~尾瀬キャンプ6月1日、2日~
                               2年b組 齋藤 及愛
 私は尾瀬に行って学んだことが三つあります。一つは自然の素晴らしさです。尾瀬はたくさんの緑に囲まれた場所でした。湿原も素晴らしい場所でした。湿原までの道にはたくさんの水芭蕉の花が咲いていたり、かえるの鳴き声が聞こえたりとたくさんの自然にあふれていました。もう一つは、他への思いやりの心を持つことです。私達の班が湿原に向かう途中、ガイドさんが植物の説明をするためにみんなで立ち止まりました。私達は木道をふさいでしまいました。すると他のお客さんから「団体の人はちょっと考えてほしいよな」
と言われました。たしかに、ふさいでしまった私達が悪いかもしれません。でも、それを聞こえるか聞こえないかの声で言ったのが私に聞こえ、私は申し訳ないのと同時に心が傷つきました。大人の方が言ったのを聞き、私は怖かったです。でも、そこで学んだことがありました。それは、その方はこれから私達が同じことを言われないように、その人が悪者になって、私達に気をつけ欲しいという気持ちで言ってくれたのだと思いました。その時の私は、「いやいやこっちだって、勉強しているんです。」と思っていましたが、今は感謝しています。それは、その後の湿原までの道のりでは、他人を思いやりながら歩くことができたからです。
最後の一つは友達の大切さです。今回の尾瀬がこんなにも楽しく過ごせたのは友達がいたからだと思うし、
たくさんの友達に助けられました。私は、今回の尾瀬キャンプで学んだことはこれから色々な所で役立つと思います。今回の尾瀬ではたくさんの人が助けてくれました。そのことを忘れずにその人たちに感謝の気持ちを伝えたり、その人たちを今度は私が助けたり出来ればいいなと思いました。尾瀬の自然の素晴らしさを
発信出来ればと思います。

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