-
中学校通信
- 2016.12.02
共愛学園中学校通信 No.12 発行(教頭)
「ツリー点灯式11/28(月)」から
11月28日(月)夕、寒い北風の吹く中、恒例のクリスマスツリー点灯式を行いました。西暦はキリスト暦ですので、今年は2016回目のクリスマスを迎えます。今年のツリー点灯式での奨励は荒谷先生で、ヨハネによる福音書1章1~5節から、「光」が暗くなればなる程明るく人々を照らすように、私達も神の愛の光を、差別や貧困やまた紛争の耐えないこの世界に灯しましょうと奨めがありました。
「収穫感謝祭礼拝11/24(木)」から
1年a組 岩崎 杏柚
私は、初めて収穫感謝礼拝を受けました。まず、収穫を感謝するお祭が、キリスト教やユダヤ教、そしてヒンズー教、仏教にもあることを知りました。今日、お話をしてくれた佐藤謙吉牧師(日本キリスト教団島村教会、農村伝道神学校卒業)は、秋田県の出身でお家が農家だったと言っていました。秋田県は、たくさん良いお米がとれるとよく聞きます。そんな身近にお米や農家があるということなので、佐藤さんはいろいろな作物の話や、作物の大切さ、そして何よりも大切な感謝ということを話してくれました。私はこの話を聞いて、私たちはいつも当たり前のようにご飯など食べ物を食べていますが、もし食べ物がなかったら生きていけません。なので、私たちは大地の恵によって生かされているので、私はもっともっと感謝したいと思いました。そして、歴史の中で、自分たちだけを中心とする恵や恩恵を考えたりするのではなく、聖書の創世記に語られているように、神さまがすべて生きるものを創造され、そしてその一つ一つを喜ばれたことを真に受け止めていくことは、今の世界、また私たちの生活にとって大切なことだと思いました。なので、作物を大切にするには、なるべく無農薬でおいしい作物を作り、そしてその作物を感謝していきたいです。礼拝用プリントの感謝祭の起源の中で、「今必要としている人々の力になることで、感謝を実践しようと努力が必要であることが、キリスト教の教会の中でも叫ばれるようになっている」と書かれていたので、今は感謝祭の時期なので感謝していますが、できれば毎日のようにおいしく作った作物と、作ってくれた人と、大地の恵に感謝して、毎日食べものを頂けたらいいと思いました。今日、いろんな話や、感謝祭について詳しく聞けてよかったです。来年も感謝していただきたいです。
3年b組 市川鈴佳
「音楽ってこんなに楽しいんだ。」広い大礼拝堂に響き渡る愉快できれいな音楽を聴いてそう思いました。11月9日、芸術鑑賞会。私は「この芸術鑑賞会が終わったら作文を書かなきゃ」ということを「音楽の絵本」が始まるまで思っていました。しばらくすると大礼拝堂の照明が変わり、上品なうさぎが出てきました。うさぎはピアノの前に座り、ピアノを弾き始めました。そのピアノから出てくる音色はなめらかで、すき通ったきれいな音でした。それを聴いた私は心を奪われ、ピアノを弾く指の動きや音色一つ一つを聴き、とても夢中になりました。曲が弾き終わるとうさぎが退場してしまいました。その後はキツネ達や色々な動物が出てきて、聴いているだけで楽しくなれる演奏をして下さいました。あっと言う間に一部が終わってしまい、動物達の思わず笑いがこぼれてしまうような面白い演技と共に第二部が始まりました。特に笑ってしまったところはサキソフォックスの「マンボ・ナンバーファイブ」でした。一匹のキツネの振り付けが合わせられないところがとてもかわいくて「プッ」と笑ってしまうほどでした。そんな楽しい音楽もどんどん終わっていってしまい、ついに最後の曲になってしまいました。最後は動物達が全員で2曲演奏して下さいました。動物一つ一つの個性や音色が一つになって私達の所へ届く。「音楽ってこんなに楽しいんだ。」と心から実感できることができました。最初の私は楽しみより「作文書くために見なきゃ」と思っていました。しかし、そんな私も見終わったら、「作文」ということすら忘れるほど楽しい時間を過ごすことが出来ました。もう芸術鑑賞会が終わってから何時間も経ちますが、楽しかった「音楽の絵本」が頭をよぎります。最後まで私達を楽しませてくれた動物達にお礼を言いたいです。
「中学3年生のための誕生学11/18日(金)~井上昭子先生」から
11月18日(金)の5h、6hは井上昭子先生による「性講話」が行われました。最初は実際に赤ちゃんとの触れ合いがありました。17人のお母さんと赤ちゃんが来てくれて、図書館・中会議室・ベル室に各クラス分かれて赤ちゃんとそのお母さん達と交流を持ちました。6時間目は井上先生による講話でした。中学3年生になると子どもを生める体になります。しかし、心の成長や社会的責任が伴っていない10代の性行為は危険があります。近年、性感染症の問題が日本の若い人々に増えていると話されていました。さらに女性の場合には感染症に伴う不妊症などが心配されます。正しい知識とそれぞれの人生設計の中に性があることを教えて頂きました。
共愛中生の活躍!
税の作文 ○群馬県教育長賞:浅見侑里3b
○前橋市入選:宮内彩帆3a
○前橋地区納税貯蓄組合連合会長賞:長沼麻陽3a・石井玲衣3a・田村優佳3b
前橋市防火ポスターコンクール 銀賞 後藤亜友2a 銅賞 春山奈緒2a
第二回英検 準1級 久場祈来3a 2級 寺澤涼香3b 金子夏樹3c 平松アリッサ3c
※第一回英検 準1級 阿部優衣3b 2級 田島未悠3c
群馬県トランポリン優秀選手賞(群馬県体操協会) 逸見莉央奈3a 木村彩菜1b 高橋紅葉1c
第11回渋川市民スポーツ祭赤城支部弓道大会 ジュニアの部 優勝 榎原彩斗3b
~これからの日程~(確認しましょう)
9日(金)6h入試準備
10日(土)第一回中学入試:校内立ち入り禁止
12日(月)合否判定会議:午前放課
17日(土)市民クリスマス
19日(月)1h特別礼拝 ※キリスト教教育週間12/14(水)~12/21(水)
20日(火)6h成績会議 中3推薦会議
21日(水)6h全校クリスマス練習
22日(木)終業式/学園クリスマス ※教頭面談 22日(木)26日(月)
23日(金)~1月6日(金)冬季休業
1月 7日(土)第3学期始業式
~2016年度校内読書感想文最優秀賞~
課題図書より「愛し合うということ」 1年c組 設樂若菜
「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。」これは、私の学校の名前の由来となっている聖句です。「ともに愛し合う」ことは私たちの学園の基本理念です。中学に入学し、初めてキリスト教や聖書の教えに触れるようになりました。私は、「愛し合う」ということは「お互いを認め合い、受け入れる」ということなのではないかと思います。それは、人間同士だけでなく、人間と自然の関わりにも言えるのではないでしょうか。そして、自分自身を認め、自分の置かれている状況から目を逸らさず現実を受け止めるということでもあると思います。
夏休みに入ってから数日後、時計代わりにつけているテレビから、アナウンサーの緊迫した声が聞こえてきました。それは、相模原市の知的障がい者施設に刃物を持った元職員の男が侵入し、入所者四十五名を殺傷、その内十九名の方が命を落としたニュースの速報でした。私は、テレビの画面に釘付けになりました。次々に新たな情報が報道され、犯人の「複数の障がいを持つ障がい者が生きていくのは不幸だ。不幸を減らすためにやっと」というあまりにも身勝手な犯行動機を聞いたときには、体が冷たくなり怒りがこみ上げてきました。事件の数日後、以前に入所していた人が施設の前に設けられた献花台の前で膝をつき、「障がい者が何をしたというのですか。なぜ殺されなければならなかったのですか。」とうったえる姿を画面で見ると、涙が止まりませんでした。
事件の起こる前日、私は「白いイルカの浜辺」を読み終えたところでした。カラは脳性小児麻痺の障がいを持つ転校生フィリクスと出会い、変わるきっかけをもらいます。フィリクスは身体機能には障がいがありますが、頭脳は明晰でコンピューターやヨットの操縦はとても上手です。二人は障がいを持っていますが、お互いを高めあい助け合います。カラはお母さんの死を受け入れ、自分は一人ではないことに気付きました。
この本の登場人物はそれぞれの「不幸」を抱えています。カラは母の行方不明と難読症、フィリクスは脳性小児麻痺、カラのお父さんは失業、ダギー・エヴァンズは息子の死といった具合にです。障がいを持つカラやフィリクスの人間としての強さを感じた後だったので、今回の事件は現実の残酷さを思い知らされたような気がしました。犯人はこの施設で働いたことがあるにもかかわらず、なぜこのような凄惨な犯行に及んだのでしょうか。なぜ障がいは不幸だと決め付けたのでしょうか。私には理解できないことがいっぱいでした。
事件のその後の報道を見ると、この犯人は自分の現状を受け止めることが出来ず、自分が不幸なのは誰かのせいだ、と考える気持ちが強かったと思われます。誰かに認めてもらいたい、自分はもっと世間で認められるべきだといった歪んだ主張がいつしか自分より弱い立場にある人たちへの攻撃へと変わっていってしまったのでしょうか。ダギー・エヴァンスがジェイクを助けてくれたカラに言った言葉がとても印象的です。
「真実はいつも目の前にあったんだがな。」
「あれは見ないようにしていたんだ。」
後に続く言葉から、これはみんなの非難を受けながらもダギーが行っていた底引き網漁で破壊されるサンゴ礁の海底のことを指しているのだと思います。その一方で、息子の死の現実をもう一人の息子を失わずに済んだことでようやく受け入れることができたという告白でもあると思うのです。有力者のダギーは町の人たちから反感を持たれていますが、多くの人たちはダギーのもとで働き生計を立てています。町の繁栄には漁業が欠かせませんが、海の環境保護はそれに相反することで、折り合いをつけて共存していくことが不可欠です。そのことをダギーも町の人たちもとっくに気付いていたのでしょう。でも、「見ないようにしていた」のです。フィリクスという友達の存在やエンジェルを。助けることを通して、カラは自分の現実を受け止められました。そしてカラはダギーに現実を受け入れるチャンスを与えたのです。
私は事件の犯人を身勝手だと思いましたが、もし、彼の周りに彼を理解し「現実を受け入れる」ことを気付かせてくれる人がいたらどうだったでしょうか。「自分は」「自分だけが」という思いは結局のところ自分を追い詰めてしまうものなのかもしれません。
このお話はハッピーエンドですが、読み終えた今、心の中に寂しさも残ります。それは、現実を受けれ入ることは時に辛く、お互いを認め合うことは時に難しいということを感じたからだと思います。
日々の生活の中で、「共に愛し合う」ということをいつも考えていきたいです
※書名 「白いイルカの浜辺(著者ジン・ルイス)」
「2017年度中学校委員会本部役員選挙が行われる11/10(木)」
米国大統領選挙と時を同じくして11月10日、2017年度の共愛学園中学校委員会役員選挙が行われ、役職ごとに選挙、並びに信任投票が行われ、以下の本部役員が決まりました。活躍を期待します。
会長:大原美絃2b
副会長:及川楓2a・松井那由他2a 書記:土肥大悟2b・齋藤乃愛1b
会計:細谷壮太2b・中澤麗奈1a 総務:阿部結菜1c・依田莉李花1b
「演劇部自主公演11/21(月)~暗黒少女~」から
11月21日(月)放課後5時より、小ホールにて演劇部によるオリジナル作品の発表が行われました。お芝居の演目は「暗黒少女」で、亡くなった友人を仲間達が追想して行く中で、それぞれの抱える真実が明らかになっていくと言った内容です。キャストも照明や音響も力を合わせて熱いオリジナル作品を披露してくれました。
Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/kyoaigakuen/kyoai.ac.jp/public_html/js/wp-content/plugins/advanced-custom-fields-pro/includes/api/api-template.php on line 471