共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
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2020年度 共愛学園中学校通信 NO10

2020年度 共愛学園中学校通信 NO・10

2021年2月25日
文章 中学教頭 阿部 智

 

~中2キャリア教育より~
中2学年では、2月9~10日の2日間、キャリア教育の集中講座が行われました。今回の集中講座は、9月から総合学習の時間を使い10回実施してきたキャリア教育の集大成として、前橋国際大学、群馬中小企業家同友会の企業4社と連携しての活動でした。実際に企業の社長さんからオンラインで以下の課題を直接もらい、それに対して各グループ取り組んでいくというものでした。
A班   株式会社ペリテック様より   ママさんの手に職を!プログラミング教室開業支援の広げ方
① 教室を開業してくれるママさんをもっとも多く集める方法
② プログラミングを学ぶ  子どもをもっとも多く集める方法
B班   エアムーブ住宅株式会社様より   「2040年 私が暮らすエアムーブ住宅」
〜ワクワクする未来の暮らしを描こう〜
C班   有限会社ビクトリー様より   和牛を使った新しいビジネスモデルを考える
〜A5の和牛の未来〜
D班   株式会社アーキズムあすか設計様より     中小企業が実現可能な育児就労両立環境作りの提案
① その未来予想       ②未来への取り組む方法の名称
上記の課題に対し、生徒たちは一生懸命自分たちの力だけで臨み、どうにか解決しようと非常によく頑張っていました。2日間という限られた時間の中で生徒たちは、よく考え、グループで協力し、最後の発表では、企業の方々も驚いてくれるような発表をすることができました。大人でも難しいような答えのない課題に対し、自分たちだけの力で、一つの解決策を導き出すことができたことで、生徒たちの顔は達成感と自信に満ち溢れていました。2日目の最後には、班ごとに各チームがプレゼン発表を行い、オンライン審査により最優秀また優秀チームが発表されました。そして15日の総合学習の時間に、各最優秀チームによるグランドチャンピオンを決める発表を、生徒の投票によって行い、エアムーブ住宅株式会社様から頂いた課題に対するプレゼン発表をしたB班最優秀チームの「 VC(株)[バーチャルカンパニー株式会社]アニジャガール 」がグランドチャンピオンとなりました。
この経験を活かし、どんな社会になっても、ヴィジョンを持って前向きに人生を楽しんでいってくれることを期待しています。

~共愛中生の活躍~
令和2年度藤岡市教育委員会学術奨励賞
第73回上毛かるた競技県大会 優勝 小林 凛華1b
2020年度英検実績(第2回まで:取得しているもので最上級をカウント)
2級:5人  準2級:17人  3級:45人 4級:61人

~これからの共愛学園中学校の予定(必ず確認しましょう)~
2月27日(土) 授業土曜日
3月 1日(月) 高校卒業式 ※中学生は家庭学習
6日(土) 授業土曜日
11日(木) 8:40~9:05 送別礼拝  中3は大礼拝堂    ※中1,中2は教室
9:05~9:20 中3卒業関係表彰式
9:20~9:55 送別会
中3:2h,3hは大礼拝堂にて卒業式練習 4hはHR  ※中3は午前放課
中1,中2は2hより6hまで通常授業
12日(金) 卒業式 中学3年生は9:20登校  ※中1、中2は家庭学習
13日(土) 休業土曜日
16日(火) 6h成績会議
18日(木) 家庭学習
19日(金) 2020年度終業式 ※教頭面談   ※20日 (土)~4月7日(水)春季休業

~第3回グローカルセミナーから~
2月10日に行われたGセミナーはアジア研究会の高校生たちの発表となりました。アジア研究会には共愛中学の先輩も多くいて、積極的に発言をしてくれました。今回のGセミナーは二つのテーマがありました。サンフランシスコ在住の牧師、花岡伸明先生による米国内の人種差別の課題と、平良愛香牧師による性的マイノリティー(LGBT)の人権に関する内容がテーマでした。尚、平良先生は沖縄米軍基地問題でも来校されていて、一昨年のクリスマス特別礼拝でもお話をして頂きました。
コロナ感染状況により活動が制限された1年でしたが、昨年8月17日に、サンフランシスコ在住の花岡牧師と、米国内における歴史的人種差別問題に関してオンラインで学習会を行いました。丁度、アフリカ系米国人のジョージフロイドさんが白人警察官の取り調べ中に不当に首を押し付けられ死亡した事件があり、黒人にも同様に生きる権利がある、BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動が、米国内から世界に拡散した時期でした。花岡先生は、建国精神から未だ離れている米国内の人種差別の問題をわかりやすく解説してくださいました。
平良愛香先生は、ご両親が平和を求めた旧約聖書のエレミヤの「哀歌」に因んで、男の子の先生に「愛香」
と名付けられました。先生は、幼いころから自身の「体と心の違い」に気づいてはいましたが、誰にも悩みを打ち明けられませんでした。自分は罪深い人間なのだとも思ったりしました。高校時代に悩みを話せる友との出会いを通して、自分の内にある異質の部分を受け入れられるようになりました。LGBTの問題は、差別の問題、人間の生き方の問題でもあります。人種、性による差別のない社会を築いていくことは、この地球の豊かな自然環境のように、神様の御心に通じることでもあります。

 

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