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中学校通信
- 2019.07.27
共愛学園中学校通信 No.05 発行(教頭)
2019年度 共愛学園中学校通信 NO・5
2019年7月6日
文章 中学教頭 阿部 智
~花の日礼拝から~
6月5日(水)今年の「花の日」は共愛学園とは長く関わりのある歌手の「沢知恵(さわともえ)」さんを迎えて、「ありのままの私を愛して」と題して歌を聞かせて下さいました。岩神キャンパス時代から含めると7回目の来校となりました。アカペラの「アメイジング・グレイス」から始まり、ピアノの弾き語りが続き、最後は沢さんの伴奏で賛美歌575番「球根の中から」を皆で歌いました。沢さんのご両親は牧師をされていましたが、お母様が韓国籍であったので、沢さん自身にも韓国人のルーツがあります。幼少の頃から米国・韓国・日本と過ごして来ました。しかし、太平洋戦争後の日韓関係から、韓国内では日本語の歌は長く禁止されていました。1998年、韓国で日本語の歌を初めて歌った歌手として第40回日本レコード大賞アジア音楽賞を受賞しています。沢さんの音楽活動は、ハンセン病患者の支援活動など幅広く、教会や学校、コンサートホール、TVなどでも活躍されています。5年前には自宅を千葉から岡山に移し、岡山でハンセン病患者の支援も続けておられます。
午後には中3全員と宗教委員とで介護老人施設の「やまぶき」を訪問しました。お年寄りの方々と短い時間ではありましたが、お花を渡し、共に歌って交流を深めることが出来ました。その他にも、ハンドベル部や吹奏楽部、筝曲部などがそれぞれの施設を訪問しました。
※やまぶきには中3生徒の他に各学年の宗教委員も訪問しました。
~これからの予定(終業式まで)~ 必ず確認しましょう
7月 8日(月) 6h:中1田植え実習
9日(火) ※2,3hまえばしスクール通信収録(校長先生・中学校委員代表者)
→8月4日(日)13:00~まえばしCITYエフエムにて放送
12日(金) 中1性講話6h:井上昭子先生
13日(土) 休業土曜日
15日(月) 休日:海の日
17日(水) 中3月例テスト ※午前土曜授業 6h:成績会議
18日(木) 月曜振替
19日(金) 終業式 第2回オースラリア研修保護者会13:00~ ※教頭面談
~夏休みの予定(登校日まで)~ 必ず確認しましょう
7月20日(土)~9月1日(日) 夏休み
22日(月)~24日(水) 修養会
25日(木)~31日(水) 三者面談
27日(土) 第一回オープンスクール 午後2:00~
29日(月)~8月7日(水) オーストラリア夏季短期留学(中3希望者)
8月 1日(木)~7日(水) 基礎学力向上のための補習
5日(月)~6日(火) 広島平和記念式典参加(高校普通科進学有志・中3希望者)
9日(金) 登校日・Gセミナー
10日(土) 第二回オープンスクール 午後2:00~
~第56回前橋市中体連総合開会式行われる~
7月3日(水)第56回前橋市中体連総合開会式が、群馬アリーナの屋内競技会場で開かれました。今年から市内23校の中学3年生による総合開会式となりました。共愛学園中学は第7番目の入場で、旗手は3年a組の大渕空良君、プラカードは3年c組の尾内咲穂さん、体操部の優勝旗返還は2年b組の長谷川陽彩さんが務めました。来週から市内各会場で熱い競技が始まります。みなさん、ベストを尽くして頑張って下さい
~堂々と入場行進が出来ました~
~夏季前橋市中体連競技その他日程~
7月13日(土)/14日(日) 卓球部 於:ヤマト市民体育館
15日(月) 水泳競技 於:敷島公園水泳場
体操競技 於:ヤマト市民体育館
剣道個人戦 於:宮城体育館
弓道部:日本武道館で全国錬成大会
空手道部:第40回群馬県中学校空手道選手権大会 於:群馬武道館
吹奏楽部 前橋市バンドフェスティバル 於:ベイシア文化ホール
20日(土) 陸上競技 於:正田醤油スタジアム
20日(土)/21日(日) バドミントン 於:宮城体育館
27日(土) 吹奏楽部群馬県中部地区コンクール中学B 於:ベイシア文化ホール
共愛中生の活躍
第41回 少年の主張前橋大会出場 金井心菜3b
群馬県春季選抜水泳:尾内咲穂3c 女子200m平泳ぎ第4位、200m個人メドレー第6位
全日本通信陸上大会群馬県予選:原田果歩3a 200m第3位 大渕空良3a 200m第5位
群馬県馬術大会:林桃子1a ジュニアA3課目第1位、 ジュニア低クロス第2位
「花の日礼拝と訪問(6月5日)」
3年a組 長谷川実咲
三度目の花の日礼拝がありました。今回は沢知恵さんが来てくださいました。歌からはじまった沢さんの礼拝は終始笑顔であふれていました。沢さんの歌い方は歌詞が心にひびいてくるような、そんな優しい歌い方でした。
中でも「小さな恋の歌」のカバーはすごく響いてくるものでした。歌詞がより近くに感じられました。「ありのままの私を愛して」という曲も歌詞がとても素敵でした。優しい穏やかな曲でしたが、訴えかけてくるようなところが特徴的でした。午後は、「やまぶき」を訪問させて頂きました。利用の高齢者の方々と話せるか不安でした。行くまでドキドキでいっぱいでした。
いざ、「やまぶき」を訪ねてみると、利用者さんや施設のスタッフの方々が拍手で暖かく迎えて下さいました。お花とポストカードをお渡しました。二人の方に渡したのですが、一人の方がポストカードのみになってしまい、お花がもらえず、すねてしまったようでした。その方は、手遊びもお花ももらっていないからと参加してくださいませんでした。しかし、ねばり強く笑顔で話していると、「ふるさと」は一緒に歌って下さいました。一緒に歌って下さっているのを見てとても嬉しくなりました。その後、お別れの握手もしてくださり、とても安心しました。
今回、他人と話すことの難しさも改めて感じました。なかなか会話が見つからず、沈黙が続いてしまいました。もっと話をしたかったのですが、何を話せば良いかわからなくなってしまいました。今回の訪問や沢さんの歌やお話を聞いて、自分を受け入れてくれる人がいることは幸せなことんだなと感じました。なので、私も色々な方を受け入れられるような人になりたいです。
第41回 少年の主張前橋大会から
「笑顔あふれる横断歩道に」
群馬県 私立共愛学園中学校 三年 金井心菜
私の弟は道の向こうにあるダンススクールへ通っている。私の部屋からダンススクールの建物は見えるし、距離にしたら数百メートルと離れていない場所だ。それなのにお母さんは弟を送り、迎えに行く。自分の親ながら過保護だなあと感じていた。
ある日、二人の会話を聞いていると、黒いTシャツを選んだ弟にお母さんが「もっと明るい色にしないと気付かれないよ。」と言っている。確かに細くて背の小さい弟だけど、気付かれないってどういうこと?と、不思議に思い、お母さんに聞いてみた。お母さんが言うには、信号のない横断歩道を渡るから、弟が立っていても車から目に付きづらく、なかなか渡れないとのことだった。本当は車が止まらないとルール違反だけどね…と、話は続いた。お母さんは弟を送り、迎えに行くことで、弟の安全を守っているのだとわかった。
数日後、テレビで、「日本では車が信号機のない横断歩道で止まらない」というニュースを耳にした。それは、日本に来た旅行者と、日本に住んでいる外国人の意見だった。来年、オリンピックを迎える日本には、たくさんの外国人がやってくることは間違いない。弟も直面している、なかなか渡れない横断歩道は大きな問題だと思った。
それ以来私は、なかなか渡れない横断歩道に興味を持ち、お母さんに代わり、弟を送り、迎えに行くことにした。家を出て数十メートル、問題の横断歩道に到着した。この道路はよく渋滞する道路だったようだが、今は新しい道路もでき、渋滞することもなくなったと聞いている。そのせいか、車はスピードを出し、ビュンビュンと私たちの前を通り過ぎていく。たしかに弟が一人で立っていたら目立たなく、車に気付いてもらえそうにないと思った。黒のTシャツにNGを出したお母さんの気持ちも理解できた。遠くに見える信号が赤に変わり、しばらくすると車が途切れ、私たちは横断歩道を急いで走って渡った。なぜなら、遠くに見える信号が青に変わったからだ。私は無事に弟を送り、またあの横断歩道に一人ポツンと立って車が途切れるのを待った。
弟を迎えに行くのは六時四十五分。夜を迎える一歩手前の時間だ。みるみるうちに空は暗くなっていき、一人で歩くには、ちょっと怖いくらいだ。お母さんから持っていくように言われた懐中電灯を点け、なかなか渡れない横断歩道へと向かっていく。私が横断歩道に到着すると、さっきよりも車のスピードが速く、ライトがまぶしい。私の前を勢いよく次から次へと通り過ぎていく車が怖いとさえ感じた。ドライバーは、私の存在に気付いているのだろうかと、とても不安になった。すると、一台の車が横断歩道にゆっくりと近付き、横断歩道の手前で止まった。私は車が止まると思っていなかったのでびっくりしたが、お辞儀をしながら急いで渡った。薄暗い中で、私の存在に気付いてもらえたと思うと、なんとも言えない気持ちが込み上げて笑みがこぼれてきた。ダンススクールが終わり、私の迎えを待っていた弟は、どうしたのと不思議そうに、そんな私を見ていたが、私はニヤニヤしてしまった。嬉しいことは嬉しいのだ。私は清々しい気分になっていた。それは、薄暗い中でドライバーが私の存在に気付いて止まってくれたこと、私が渡るのを見届けてくれたこと。ルールを守ってくれたドライバーの温かい心が感じられたからだ。ドライバーはほんのちょっと心に余裕を持ち、歩行者がいたら止まるのは当たり前だという人が増えていく世の中になってほしいと思った。
2020年、東京オリンピックまでもう間もなくだ。オリンピックの招致で一躍有名になった言葉がある。「おもてなし」だ。私はこの「もてなす」という言葉には、日本人独特の気遣いや優しさがいっぱい詰まっていると思う。一人一人のほんの少しの心の余裕で生まれる温かい心が、日本全国に広がっていくことを願っている。
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