共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
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2020年度 共愛学園中学校通信 NO11

2020年度 共愛学園中学校通信 NO・11

2021年3月17日
文章 中学教頭 阿部 智

 

~第130回、中学第74回卒業証書授与式が挙行される~
3月12日金曜日、共愛学園第130回・中学校74回卒業証書授与式が挙行されました。新型コロナウイルス感染状況の影響で、卒業生のみの参加で時間も短縮した上で行われました。保護者の方々にはYou tube Liveで配信をご覧いただく形をとらせていただきました。礼拝と同じように、前奏と頌栄そして宗教主任によるお祈りから式が始まりました。中学3年生一人ひとり(総員88名)に校長先生から卒業証書が渡されました。告辞では校長先生からイザヤ書40章から「主に望みをおいて歩め」と題してお話があり、「神様に選ばれて共愛学園で共に喜び、共に学んだ経験を生かし、これからも神にある前向きで愛のある生き方を忘れないように」と励ましてくださいました。続いて、在校生代表、2b林桃子さんから卒業生への送辞がありました。送辞に続いて3b柿沼夢果さんが、卒業生を代表し答辞を述べました。最後は校歌をCDで聞いた後、荒谷先生の祝祷により式が閉じられました。卒業生のみなさんの活躍を祈ります。

~新年度の日程~必ず確認しましょう
春休み      3月20日(土)~4月7日(水)
始業式      4月 8日(木) 8:30 旧HRに登校
→始業式後  新HRにて放課 11:00頃 終了予定
入学式      4月 8日(水)13:00より
オリエンテーション 4月9日(金)・12日(月)    4月10日(土)休業土曜日

~卒業式答辞~
凛とした冷たい空気が、だんだんと暖かく感じるようになってきました。この佳き日、
私達卒業生は大きな夢と希望を胸に、この共愛学園中学校を卒業します。本日は、新型コロナの影響により制限の厳しい中、私達卒業生のためにこのような晴れやかな卒業式を挙行していただき、心よりお礼申し上げます。
三年前の四月九日、私達はたくさんの桜の木に迎えられて中学校生活のスタートを切りました。まるで神様からの祝福かのような美しい花びらが舞う中、正門からの道を緊張しながら歩いたこと、今でも鮮明に覚えています。それからの三年間は、瞬く間に過ぎていきました。
すべてのことが初めてで新鮮だった一年生。フレッシュマンキャンプでは、クラスの枠を超えて交流を深めることで、学年全体の団結力が高まりました。学校生活にも慣れ始め、すべての行事に全力を注いだ二年生。尾瀬キャンプでは、自然や環境について学び、自分だけでなく相手を思いやる心を身につけることができました。そうして平和に一年が終わろうとしていたある日、私達に新型コロナウイルスという大きな脅威が襲いかかりました。その脅威は、私達の日常を大きく狂わせ、ついには学校が休校になってしまいました。そして休校の中、不安を抱えたまま始まった三年生。始業式の日に一度だけ顔を合わせたきりで、新しいクラスメイトと会うことができず、とても寂しい思いをしました。それまでの日常はがらりと変わり、学校生活や友達の存在の大きさを痛感しました。やっと再開した学校生活でしたが、私達を待ち受けていたのは辛い現実でした。体育大会やバザー、合唱発表会、ハワイ修学旅行など、楽しみだったすべての行事の中止。学年が何となく暗い雰囲気に包まれていた時に、先生方のお力添えで長崎修学旅行が決まりました。その日から学年の雰囲気は変わり、話題の中心として「長崎」という言葉を聞くことが増えました。そして迎えた長崎修学旅行。原爆資料館や体験談を通して、平和の大切さを学びました。また、長崎の町やハウステンボスで、とても充実した時間を過ごすことができました。
そんな中学校生活も、もう終わりを迎えようとしています。この三年間、たくさんのことを経験し、学ぶことができました。特に最後の一年。やり切れずに悔しい思いもしましたが、全員で思いを一つにし、全力で楽しむことができました。何より、みんなと会って話せる、笑い合うことができる、今まで当たり前だと思っていたことがどれだけ幸せで嬉しいことかを、身をもって実感することができました。
そして今、この三年間を支えてくださった方々へ伝えたい感謝の思いが、私達の胸にあふれています。学校生活の中で、時には厳しく、時には優しく指導してくださった先生方。先生方のご指導があったからこそ、私達はここまで成長し、この日を迎えることができました。私達の心が折れそうな時や、次の一歩が踏み出せずにいる時、ずっと励まし続けてくれた家族。そのサポートがあったから、毎日の学校生活を頑張ろうと思えました。私は、この家族の一員として生まれることができて、本当に幸せです。ありがとう。そして、中学校生活を共に歩み、人生の一部となる物語を一緒に作ってきてくれたみんな。みんながいたから、学校生活を楽しく、にぎやかに過ごすことができ、嫌なことも乗り越えられました。この学年で、この仲間と出会えて、本当に良かった。三年間、ありがとう。
また、今日この場には集えませんでしたが、在校生のみなさんにも伝えたいことがあります。私達は今日卒業しますが、みなさんはまた新しい後輩を迎え、先輩となります。先輩になったことで、たくさん悩み、迷い、傷つくこともあるでしょう。しかし、先輩だからといって、すべてを抱え込むことなく、困ったらいつでも私達を頼ってください。私達はいつも少し遠くからみなさんを応援しています。みなさんなら絶対に大丈夫です。
これから私達は、それぞれの選んだ道を進み、新たなメンバーで、新たな物語を作り出していきます。正直、この中学校という物語が終わってしまうかと思うと、とても寂しいです。高校ではうまくやっていけるのか。新しい環境になじむことができるのか。心配や不安もあります。しかし、このコロナの状況でも、こんなにも楽しく、輝いた毎日を過ごし、素敵な物語を作り上げた私達ならきっと大丈夫だという自信もあります。この学年で、このメンバーだったからこそ作り上げることができたこの物語を大切に、高校でも物語をつむいでいこうと思います。
新たな環境、新たな出会いに戸惑いながらも喜びを覚えた一年生。先輩からも後輩からも刺激を受けた二年生。そして、すべての時間を惜しむように過ごした三年生。本当にあっという間の三年間でした。これからは、私達も高校生として、強く優しく生きていくと、この場所で誓います。
最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸、共愛学園中学校のさらなるご発展を祈念し、ここに答辞とさせていただきます。
2021年3月12日  卒業生代表 柿沼 夢果

 

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