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中学校通信
- 2020.12.21
2020年度 共愛学園中学校通信 NO8
2020年度 共愛学園中学校通信 NO8
2020年12月15日
文章 中学教頭 阿部 智
「 新型コロナ感染予防について(重要) 」
新型コロナの感染状況は、感染者数・重症者数も3月から5月にかけての緊急事態宣言の時よりも増えています。これからの年末年始ですが、以下の内容を確認して、予防を心がけ、新型コロナ感染予防に努めて下さい。
※休み中も健康チェックカードへの記入を継続し、外出した場合には外出状況記入欄に記入をお願いします。
※体調不良時にはご家庭で様子を見ていただき、発熱や症状がある場合は学校に連絡の上、登校を控え、医療機 関での受診をお願いします。
※こまめな手洗いをし、換気を心がけ、3密を避ける行動を実践して下さい。
※不要不急の外出を控え、外では対面での会話、対面での食事、大声での会話は避けて下さい。
※感染が疑われる場合、PCR検査を行う場合、また濃厚接触者となった場合には必ず学校に連絡を入れて下さい。
「 中学3年生性講話11月17日(火)~井上昭子先生~ 」
11月17日(火)の5h、6hは井上昭子先生による「中学3年生対象性講話」が第二体育館で行われました。
5時間目は妊婦体験をしました。妊婦体験では4キロの水の入った袋をお腹に抱えてシャツをたたんだり、階段の上り下りなど妊婦の実際の生活を疑似体験してみました。男子も挑戦してみました。6時間目は井上先生による講話がありました。心の成長や社会的責任が伴っていない10代の性行為には危険があります。近年、性感染症の問題が日本の若い人々に増えていると話されていました。さらに女性の場合には感染症に伴う不妊症などが心配されます。正しい知識とそれぞれの人生設計の中に性があることを教えて頂きました。
「 収穫感謝礼拝11月26日(木)~川上牧師~ 」
11月26日木曜日、今年度初めて中学生は大礼拝堂で礼拝を守りました。そして、収穫感謝祭の特別礼拝が行われました。日本キリスト教団前橋教会牧師の川上盾先生にお話をして頂きました。まず感謝祭の起源についてお話がありました。新大陸に渡ったヨーロッパからの人々には厳しい生活が待っていました。しかし、ネイティブアメリカンの人々に助けられ、土地を耕し、得られた作物を彼らと一緒に神様に感謝したことが始まりです。そこには、生活は貧しくても心の豊かさを見ることが出来ました。川上先生から頂いた、聖書の中にある「あなたの中に住んでいる寄留者と共に喜び祝いなさい。」や、「奪い合えば、足りなくなる。分かち合えば、満たされる。」といったメッセージを心に留め、生活に活かして欲しいと思います。
~収穫物を飾ったステージの様子~ ~讃美歌もマスクをして口ずさみました~
~共愛生の活躍~
※第31回伊藤園お~いお茶新俳句大賞 ※かながわゆめ国体記念馬術大会 三浦琉偉1a 第3競技小障害(B)90㎝第3位、第13競技小障害70cm第4位 第2競技小障害80cm第5位 ※令和2年度防火ポスターコンクール 特別賞(女性防火クラブ会長賞):中島英未理2c 金賞:星野莉央2a ※伊勢崎市民テニス選手権 ダブルス第3位:高澤雛李1c 平田千夏1c |
「 ツリー点灯式11月27日(金)~放課後~ 」
11月27日(金)野外ステージにおいて恒例のクリスマスツリー点灯式が行われました。西暦はキリスト暦ですので、今年は2020回目のクリスマスとなります。今年のツリー点灯式での奨励は望月先生で、ヨハネによる福音書1章6節からお話を伺いました。一人一人がイエス様の光を心に迎え、神様の愛の光を、差別や貧困、また紛争の絶えないこの世界に灯しましょうと祈りを捧げました。今年は新型コロナで苦しんでいる人々もたくさんいます。世界中の人々が平和で平安なクリスマスを迎えられるようにお祈りします。
これからの予定(必ず確認しましょう)
12月19日(土) 授業土曜日 ※小学校4年生、5年生対象オープンスクール 14:00~ 24日(木) 終業式 学園クリスマス 教頭面談~25日(金) 25日(金)~1月5日(火)冬休み 1月 6日(水) 始業式 7日(木) 中1,2実力テスト(5授業,6hLHR) 中3月例テスト(6hLHR) 9日(土) 授業土曜日 4h:入試準備 10日(日) 第二回中学入試 高校推薦入試(外部) 11日(月) 高校学特入試(外部) 12日(火) 家庭学習 14日(木) 午前放課 高校入試合否判定会議(5、6h) 16日(土) 休業土曜日 |
「 読書感想文表彰アッセンブリー12月5日(土) 」
最優秀賞「重たいバトンのリレー」 廣瀨(ひろせ)怜(れい)1a 弓狩匡純 著 『平和のバトン』
※前橋市読書感想文コンクール課題読書の部出品
優秀賞「自分の価値観を作るには」 岡田(おかだ)七海(ななみ)3c 山田詠美著 『ぼくは勉強ができない』
※前橋市読書感想文コンクール自由読書の部出品
「重たいバトンのリレー」 廣瀨(ひろせ)怜(れい)1a
図書館でこの本を見かけたとき、私はすぐに去年の夏休みに見たドキュメンタリー番組を思い出した。その番組は、資料があまり残されていない原爆投下直後の真実を被爆者の証言を聞きながら、高校生が絵に描いていく姿を密着取材したものだった。私は小学五年生の春休みに広島平和記念資料館を見学し、被爆者の方のお話も伺っているので、その番組を興味深く見ていた。そして、この本もすぐに読んでみる気持ちになった。
そのプロジェクトは、「次世代と描く原爆の絵」といい、2007年から続いている。プロジェクトに参加した高校生たちは、被爆者の声や見た光景を正確に再現することが求められるため、何度も何度も証言者の方と会って話を聞き、当時の写真や資料も探しながら一年もの歳月をかけ、二人三脚で一枚の絵に仕上げていく。どの証言者の方も、何としてでも原爆のことを若い人たちに伝えたいという強い意志を持っている。また、どの高校生も、証言者の方々のあまりにつらいお話に、なかなか実感がわかず、とまどい、悩みながら描いている。一人では成し遂げられないこのプロジェクトの中で、戦争や広島のことだけではなく、意思疎通の仕方も学び、だれもが何らかの充実感を得ているのだそうだ。
自分が体験したことを絵にすることはできるけれど、自分が知らない事柄を絵にするのは、だれにとっても簡単なことではない。私はヴァイオリンで曲を弾くとき、作曲家がどのような時代に、どのようなことを考えて曲を作ったのか、そしてどのようにしたら、作曲家が考えていたような音楽を奏でられるのかを考える。私とは違う時代に生きていた作曲家から話を聞くことはできないから、自分で勉強して想像しながら弾かなければならない。もし、作曲家がすぐそばにいて、あれこれ指南してもらえたら、それはとてもありがたいことだ。しかし、もしかしたら自分の技術不足によって作曲家の期待に応えることができないかもしれない。そんなことを考えると、このプロジェクトの高校生たちのプレッシャーは相当なものだと感じた。けれども、それ以上にずっと、うらやましくも思った。また、作者の方の「中学生だからできること、高校生になってできること。今のあなたにしかできないことがあります。」という文に励まされた。このプロジェクトの高校生たちにしか描けない絵があるように、今の私にしかできない演奏というものも、きっとあるはずだ。
今年は戦後七十五年の節目の年だ。被爆者の方々の高齢化が進み、現在の平均年齢は八十三歳だそうだ。あと数年で、被爆者の方々のお話を伺うことができなくなってしまう時代が確実にやってくる、という話をよく耳にする。私は今までも、戦争や原爆に関する新聞や本を読み、関心を持ってきた。この本の絵も見たいし、新しくなった広島平和記念資料館へも足を運び、可能なら被爆者の方々の体験も伺い、これからも決して忘れることのないように、戦争や原爆について考え続けていきたいと考えている。そのためには、まずは知ること、そして身近な人たちとともに考える、そこから始める必要がありそうだ。
平和のバトンは重い。そのバトンを落とすことなく、次の世代、また次の世代、またその次の世代へと、リレーできるようにしたい。私も、小さくてもずっしりとした重みのあるバトンを受け取り、つなげる役目をきっちりと果たしたい。
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