共愛学園高等学校
自分発見ができる子どもたちを見守ります
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共愛学園中学校通信 No.10 発行(教頭)

2019年度 共愛学園中学校通信 NO10                  2019年12月5日                                                             

文章 中学教頭 阿部 智

「中学校委員会新役員が決まる11/7(木)」

11月7日()の中学校委員会立会演説会並びに全校生徒による選挙の結果、次の役員の皆さんが決まりました。共愛中学校のため、みんなのため、また自分のためにも励んで欲しいと思います。私達も協力、応援しましょう。

会長 柿沼夢果2b  副会長 兼藤華乃2a  副会長 小平愛2c

書記 島崎こもも2a   書記 林桃子1a    会計 長澤奏羽1c

会計 湯澤妃那乃1c  総務 田中もも1a  総務 林瑚雪1b

 

 

「赤ちゃんから学ぶいのちの授業11/19()~井上昭子先生~」

11月19()5h、6hは井上昭子先生による「中学3年生対象性講話」が第二体育館で行われました。

5時間目は赤ちゃんとのふれあい体験と妊婦体験をしました。妊婦体験では4キロの水の入った袋をお腹に

抱えてシャツをたたんだり、階段の上り下りなど妊婦の実際の生活を疑似体験してみました。男子も挑戦してみ

ました。6時間目は井上先生による講話でした。その中で現在妊娠9ヶ月目を迎えている方から日常生活の様子

を伺う機会もありました。さて、心の成長や社会的責任が伴っていない10代の性行為は危険があります。近年、

性感染症の問題が日本の若い人々に増えていると話されていました。さらに女性の場合には感染症に伴う不妊症

などが心配されます。正しい知識とそれぞれの人生設計の中に性があることを教えて頂きました。

 

 

「収穫感謝礼拝1121()~荒谷先生~」

11月21()、宗教主任の荒谷先生から「感謝すること」と題して「収穫感謝礼拝」を守りました。高校聖歌隊によるヘンデルの「ああ感謝せん」の賛美歌に始まり、またステージには収穫の秋を表した野菜や果物が並べられました。詩編1364節~9節をテキストにして、感謝祭の起源についてお話がありました。新大陸に渡ったヨーロッパからの人々には厳しい生活が待っていました。しかし、原住の人々に助けられ、土地を耕し、得られた作物を神様に感謝したことが始まりです。そこには、生活は貧しくても心の豊かさを見ることが出来ます。そして平和と喜びがありました。今、どの国の人々にも、この感謝祭の最初の出来事に注目して欲しいと思います。

 

 

~共愛生の活躍~

第11回群馬県中部地区アンサンブルコンテスト
管楽八重奏 銅賞:小林彩芽3c  星媛琉2b  重松想乃2c 後閑絢乃1a
千吉良花1a 金井心音1b 中島英未理1b 藤井 明日香1b
木管三重奏 金賞:榊千歩3c 羽田琳3c 綿貫莉穂3c
第53回流山市空手道大会
男子組手第3位:田沼龍弥2b、 1年男子組手敢闘賞:湯澤千真1a
女子組手敢闘賞:冨田結月2a

群馬県中学生弓道大会 中学女子の部  準優勝:宮内祥帆3a

1121()歌人が学校に(5,6h特別授業)~笹公人(ささきみひと)先生~」

群馬県立土屋文明記念文学館の学校連携事業である「歌人が学校に!~選歌と講評から学ぶ~」を実施いたしました。全国的に活躍する歌人である笹公人先生が実際に学校に来てくださり、中学校全生徒に向けて授業を行ってくれました。生徒が「秒」という言葉をテーマに作成した短歌を笹先生が講評してくださるなど、大変貴重な時間を過ごすことができました。笹先生が選んでくださった各学年ベスト3の短歌は次の通りです。

1年生   1位「友達と話しながらの帰り道別れて秒針ゆっくり動く」      柴田ほの1c

2位「的ねらい矢を引き止める息づかい数秒後に矢と息放つ」      髙岸斗南1b

3位「秒針の正しい刻み心地よくまどろみ破る母の呼ぶ声」       野村実紗子1c

2年生   1位「青空に響き渡りしさえずりはあと数秒で飛び立つ合図」     中島紅愛2b

2位「喜怒哀楽怒りいらだち数十秒気づかぬうちに魂こがす」      今井悠郁2b

3位「夏の夜に大きな音と火薬のにおいきらきら輝く十秒の花」   笠井美咲2a

3年生   1位「去年までにぎやかだった部屋はいま秒針の音がただ鳴り響く」川島沙也香3c

2位「秒針を指で止めても止まらない地球の回転僕らの成長」      山内淑音3c

3位「速すぎる無理だと言うがあきらめない流れ星が何秒だって    江原美月3b

「ツリー点灯式12/2()」 12月2日(月)雨上がりの夕刻、野外ステージにおいて毎年恒例のクリスマスツリー点灯式が行われました。西暦はキリスト暦ですので、今年は2019回目のクリスマスとなります。今年のツリー点灯式での奨励は荒谷先生で、ヨハネによる福音書1章1節からお話を伺いました。一人一人がイエス様の光を心に迎え、神様の愛の光を、差別や貧困やまた紛争の絶えないこの世界に灯しましょうと祈りを捧げました。世界中の人々が平和で平安なクリスマスを迎えられるようにお祈りします。

 

これからの予定(必ず確認しましょう)

12月 6日()中2学年 5h:高校コース説明 6h:ハワイ修学旅行説明

7日()演劇部自主公演「天使の声が聞こえたら」 ※14:30~小ホール

11日()中学3年三者面談~13日()

6h:入試準備(中1,2

14日()第一回中学校入試 校内立ち入り禁止

16日()1hクリスマス特別礼拝 ※中学校午前放課

18日()6h:成績会議 中3推薦会議

21日()市民クリスマス 16:00~

23日()中学3年月例テスト 6h:全校クリスマス練習

24日()終業式 学園クリスマス 教頭面談

25日()~1月7日()冬休み

1月 8日()始業式

9日()実力・月例テスト(15h) 6h:通常授業 ※中1テスト(14h),5,6h授業

11日()授業土曜日 4h:入試準備

12日()第二回中学入試  高校推薦入試(外部)

13日()高校学特入試(外部)

14日()家庭学習

16日()午前土曜時間割 生徒午前放課

18日()休業土曜日

 

 

読書感想文表彰から

11月20()校内読書感想文表彰がありました。最優秀賞に1b組狩野愛珠さん、優秀賞に3a組長谷川実咲さんが受賞し、二人の作品は前橋市読書感想文コンクールに学校代表で出品されました。

最優秀賞 「それでも、私は愛する」 狩野(かのう) 愛(あり)珠(す)(1-b)   小手鞠(こてまり)るい著 『ある晴れた夏の朝』

優秀賞 「命の尊さ」 長谷川(はせがわ)実(み)咲(さき)(3-a)   日野原重明著 『生きていくあなたへ』

 

 

課題「それでも、私は愛する」

共愛学園中学校   狩野愛珠1b

 

この本を読み進めていく途中、なんて難しい本を選んでしまったのだろう、そう思った。

私は戦争を知らない。だからこそこの本を手に取ったのだが、読み進めていくにつれ、いかに自分が戦争を知らないのかを思い知ることになったのだ。

「戦争はいけないこと」、「戦争は二度と繰り返してはならない」。誰かに教わったわけではないけれど、私はただ漠然とそう思っていた。両親や祖父母も戦争を知る世代ではないし、私には広島や長崎に親戚や知人もいない。十三歳の私にとって、未だ一度も訪れたことのない広島や長崎は、日本人でありながらも、どこかあまり関係のない遠い国の出来事のように感じていた。

無知は罪だ。文中でスコットが「学校では『原爆投下は、戦争を終わらせるために必要だった』と教わったよな。しかし、学校で、いつも正しいことを教えているとはかぎらない。」や、メイが「数字は嘘をつく。数字そのものは正しい場合でも、その数字が真実を正しく語っているとはかぎらない。」と言っていたように、真実はどこにあるか分からない。私は戦争について特に深く考えたことも、何か知り得たことを疑ったり、疑問に思ったりすることさえしなかった自分を恥じなければいけないと思った。

文中の言葉を借りれば、私は原爆否定派だ。仮に「戦争を一刻も早く終わらせたくて」という理由だったとしても、だ。今年の八月六日、私は部活動で汗を流していた。それが私の日常であったように、きっと一九四五年八月六日の朝八時十五分、広島にいた人たちにも、私と同じように大切な一日があったはずだ。それはどんな理由であれ、誰の手によっても奪われてはならないと思うのだ。

この本は原爆肯定派と否定派に分かれて、その討論を軸に進んでいく。しかし、それぞれには様々な苦しみがあった。南京虐殺について涙しながら語る者もあれば、黒人の人種差別の歴史について語る者もいた。その中でも、「差別も偏見も無知から発生します。」というジャスミンの言葉にハッとした。無知な上に知ろうともしなかったのは私だからだ。そして、「あるものごとを人種単位でとらえたり、ある人を人種によって決めつけたりするのは非常に危険だし、まちがっていると僕は思う。」と言ったメイの父親の言葉が強く残った。

私は確かに戦争について無知だった。しかし、メイの父親の言葉に、私にもできることがあるかもしれない!と思えたのだ。私は人と関わるとき、その人の持つ背景に心乱されることはない。人間を人種に分けて考えることはしない。何人(なにじん)だからとか、そういったことで友達を選ぶこともしない。もしかしたらそれが平和への第一歩かもしれないと思えたら、この本をどんどん読み進めたくなり、もっと戦争について知りたいと思った。

そこで、私はこの言葉に出会った。

I STILL LOVE THEM

パレスチナ医師の言葉だ。彼の愛する家族はイスラエル軍によって殺された。それなのに、「それでも、私は愛する」と言っている。目には目を、歯には歯を、ではなく、暴力の連鎖を断ち切るために相手を許し、愛すというこの医師の思いに強く胸をゆさぶられた。目を向けるべきなのは外側ではなく、自分の心なのだと思った。

十三歳の私に、何ができるかなど分からない。でも、私は人種で判断しない。その人個人を見て、その人の友達になりたい。その人を好きになったらきっと、その人の国について知りたいと思うだろう。だから私はこれからも、人を取り巻く何かで人を見ることはしない。それが平和への一歩だと信じて。

 

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