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中学校通信
- 2019.01.09
共愛学園中学校通信 No.12 発行(教頭)
2018年度 共愛学園中学校通信 NO・12 2019年1月9日
文章 中学教頭 阿部 智
~2019年1月8日、第三学期始まる!~
1月8日(火)中高合同で始業式が行われ、第3学期がスタートしました。コリントの信徒への手紙Ⅱ4章16 節から「日々新たにされる年に」と題して飽田校長先生より奨励を頂きました。外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされると聖書は教えます。また「私たちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。
見えないものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです」とあります。先月のクリスマスでは「世の光」としてお生まれになったイエス様の誕生を学園でお祝いしました。新しい年を迎えて、この「光」を覚えて、それぞれ新たにされて励んで行きたいと思います。
さて3学期です。短い学期で次年度への準備の学期です。定期試験も学年末試験のみで、2月25日からの一度だけです。そこでまず中3生、2月2日の「高校一般入試」に向けて最後の追い込みです。体調に注意してベストを尽くしましょう。次に中2生、いよいよ中3生に向けての学期となりました。勉強も部活動も行事も何事も最後の学年となります。そのための意識を持って第3学期を送って欲しいと思います。そして中1生、あと3ヶ月もすると後輩が入ってきて先輩になります。ですから「1年生だから」と言う「言い訳」はもう通用しません。「共愛中生」の自覚と行動を期待しています。
~これからの共愛学園中学・高校の予定~
1月12日(土) 授業土曜日 4h:高校入試準備
13日(日) 高校推薦入試
14日(月) 成人の日 高校学特入試
15日(火) 生徒家庭学習
16日(水) 月曜時間割
17日(木) 午前放課(火曜時間割) ※午後:合否判定会議
19日(土) 休業土曜日 第二回中学入試 ※大学入試センター試験~20日(日)
24日(木) 午前土曜時間割
26日(土) 休業土曜日
27日(日) 英検第3回一次試験
2月 1日(金) 午前土曜授業 5h:高校入試準備 放課
2日(土) 高校入試一般試験(内部進学者受験) 生徒家庭学習
4日(月) 生徒家庭学習
5日(火) 午前放課 ※午後:合否判定会議
6日(水) 月曜時間割
7日(木) Gセミナー
8日(金) 中1中2スキー教室、中3東京体験学習
9日(土) 休業土曜日
~キリスト教教育週間特別礼拝12/17(月)1hから~
今年のクリスマス特別礼拝では、「賛美と祈りの集い」世話人代表の植松功先生と歌・楽器担当の佐藤有喜さんをお迎えして、賛美とお話の時間を持ちました。短い賛美歌のフレーズを静かに繰り返し歌う中でその歌詞の持つ意味が深く私たちの心にしみ込みました。植松先生は、私たちは誰でも心に闇を持っていて、その闇の部分に光としてイエス様が来られる、そのことを知ることがクリスマスだとお話して下さいました。心の闇を自覚すればするほど、私たちの心の闇にクリスマスの光が輝くのです。
植松先生は静かに、そして暖かい思いでバングラデシュでの経験をお話されました。先生は、現地の岩本シスターと協力し、バングラデシュの子供達との交流を続けてこられました。あるとき、ゴミ捨て場に捨てられた裸の女の子を保護しました。拾われた子供にすることは最初に名前を付けることでした。その子は「サレム」と名付けられました。次に誕生日を決めます。人は自分の名前が呼ばれて、誕生日を祝ってもらうことによって今を生きる意味を知るのです。また、サレムは泣くまでに3年かかりました。突然泣いたのです。サレムは愛されることを知った時に、自分の心の闇を、哀しみの思いを泣くことを通して吐き出すことが出来たのです。
また植松先生は現地で知的障害者の集いをもたれています。特にイスラム断食が明ける時の大きなお祭の
後に行われる子供達の集会では皆が、イスラム教、ヒンズー教、キリスト教の聖典を読み、祈りを捧げます。ある時、イスラム教の教師イマムが感謝の祈りを捧げました。彼の息子は自閉症でしたが、この交流を通して、彼の人生に、その息子の人生に光がさしたのです。誰にも言えなかった思いを互いに知ることで、共有することで、人は救われ、希望を持ち、優しくなれるのです。植松先生と佐藤さんとの一緒に歌う時間を通して、私たちは大切な事をたくさん教えて頂きました。
小天使(前列) 金井水夢1c 中島紅愛1b 羊飼い 木村侑聖1a 尊馬一偉1b
~学園クリスマス12/21(金)から~
2018年12月21日、第二学期終業式に続いて「共愛学園クリスマス」が行われました。第一部では新島短期大学宗教主任の山本有紀先生からルカによる福音書2章より「困った、困った、どうしよう」と題して奨励がありました。ページェント(生誕劇)の始まりは13世紀に活躍したアッシジのフランチェスカにまで遡れます。その生誕劇では身重なマリア達のために誰が宿を貸せるかが一つのポイントです。山本先生は、私たちにも宿屋の主人へのように神様が「宿を貸して下さい」と尋ねていると話されました。イエス様を私たち一人一人の心にお迎えするのがクリスマスなのです。そして第二部では、高3宗教委員・中学生天使や羊飼い・聖歌隊によるページェントが聖書に基づいて、しっかりと、また感動的に演じられました。最後のハレルヤコーラスも全校生徒によって高らかに歌い上げられました。この学園クリスマスのハレルヤコーラスを歌うことを通して、皆が共愛学園の一員であることを実感するのです。
※クリスマス献金:たくさんの献金をありがとうございました。
献金額 87万4,907円
内訳:生徒466,981円、先生方約95,330円、バザー219,236円、市民クリスマス約93,050円
送り先:上毛愛隣社、恵みの園、国際飢餓対策、日本聾唖学校、ホームレス支援団体他23団体
全校1300名での大合唱「ハレルヤ」 ベル中3最後の演奏、お疲れ様でした。
校内読書感想コンクール優秀賞
課題「争いのない世界へ」
共愛学園中学校1年b組 山本 純寧
「争い」この二文字の言葉は大きなものから小さなものまで幅広く当てはまると思う。みなさんの「争い」のイメージは「ケンカ」など小さな、ほんの些細なことから始まったものではないだろうか。これから私が話すものもほんの些細なことで、今までため込んでいたものが爆発し、やがて大きな「争い」へと変わっていくものだ。
1492年、「イスラム教はキリスト教に改宗した。」なぜなら「改宗しなければ国を去れ。」という命令が出されたからだ。この命令に対し改宗せず国を去る者もいれば、改宗し改めてキリスト教として暮らす者もいた。もし、私がイスラム教だったら改宗してキリスト教として暮らすと思った。なぜなら、「改宗しなければ国を去れ。」と言われ、今まで暮らしてきた思い出の故郷を離れたくないからだ。
その後、1567年ごろイスラム教の習慣が禁止されたことで、イスラム教の人々の暮らし、自由、そして文化までもがガラッと変わるようになった。つまり全てが失われたといっても良いだろう。人々は憎しみ、怒り、うらみ、悲しみ、様々な感情をもったまま毎日を過ごすことになった。私だったらそんな生活は耐えられない。「改宗しろ。」と言われただけでも悲しい。その上、習慣を禁止され、自分達の全てが奪われたのだから、憎しみ、怒り、うらみ、悲しみの心を持ってしまうだろう。
そして、イスラム教徒はこの憎しみや怒りを爆発させることとなり、そこから大きな争いへと発展してしまうのだった。その大きな争いとは「戦争」だ。この二文字はかけがえのない大切なものをたくさん奪っていった。家族、命、友人などだ。そして、自分が住んでいた家、今まで遊んでいた場所が一瞬にして消えていったのだ。人は体にも数え切れないほどの傷を負ったはずだが、心の中にも目に見えない傷を負ったはずだ。このようなことを知らぬまま、キリスト教を容赦なくねらい、始めてしまった「戦争」は後戻りができぬまま二年も続いた。私はこの「戦争」の苦しみは誰もが心のどこかに刻んでおかなければならないものだと感じた。忘れたらまたいつ起こってもおかしくないからだ。この「戦争」はたくさんの人が犠牲になり、たくさんの人々が体や心に数え切れないほどの傷を負い、どんな戦争においても正しい戦争はない。戦争は決して起こってはならないものだ。同じ間違いを繰り返さないためにも、その憎しみの記録を忘れないでほしい。
この物語を読んで前半の部分は、何も事件がなく平和に暮らしていた。しかし、イスラム教からキリスト教に改宗したことにより文化・習慣などの違いが出て、「戦争」にまで発展してしまった。この本では、キリスト教とイスラム教の戦争について描かれていたが、戦争は様々な原因で様々な形で今も起こっている。
日本も73年前には大きな戦争を経験している。広島、長崎に世界で初めて原子爆弾という爆弾が投下され、その地域は人の姿もなく一面焼け野原になってしまった。また、尊い命がたくさんうばわれた。兵士だけでなく、民間人も、大人も子供も。この夏休み、私は戦争に関するニュースを多く見たが、その度に胸が痛んだ。「この戦争をとめることができなかったのか。」「何か方法があったのではないだろうか。」と日々思う。私は戦争を経験していない。現在、戦争体験者は高齢になり、戦争を体験した世代がいなくなってしまったらどうなるのであろう。今の私達の世代が、過去をしっかり受け止め、戦争について正しく学び、次の世代へと語り継がなければならない。今でも、世界のどこかでは戦争が起こっている。戦争は、何も得るものがなく、大切なものばかりを奪っていく。いつか戦争のない世界、誰もが平和に暮らすことのできる世界へと変わることを私は切に願っている。
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